アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、来年キミ・ライコネンの後を継いでF1の最年長ドライバーになるが、40歳にして若さを感じており、“来週”に2022年シーズンをスタートする準備ができているという。
2度の世界チャンピオンであるアロンソは、2年間F1を離れた後、今年グリッドに復帰した。スピードを上げるためのウォームアップ期間を必要とはしたが、シーズン後半にはパフォーマンスを向上させた。
カタールGPでは2014年以来となる表彰台フィニッシュを獲得し、アブダビGPでは8位に入賞してシーズンを締めくくったアロンソ。F1のドライバーズ選手権では、チームメイトのエステバン・オコンを総合的に上回った。
「僕は頑健だし準備ができている。来週バーレーンでシーズンを始められるよ!」と活気に満ちたアロンソは、先週末の波乱のレース後にコメントした。
「いや、来年は違う準備をするつもりだった。マシンが変わるからというだけでなく、昨年の冬は自転車事故でしっかりした準備ができなかったからだ」
なお、アロンソは今後数週間のうちに、自転車の転倒事故の後で顎に入れられたプレートを取り除く手術を受ける予定だ。
32回のグランプリ優勝経験を持つアロンソは、シーズン終盤のパフォーマンスレベルに満足しているが、来年に向けてすぐに取り組みを始めるために、今年の冬は自分自身をプッシュするという。
「10カ月前よりも近いところにいる。把握するのは難しいが……来年の限界と、僕たちがどれだけのものになれるかということをね」
「充実した冬にする必要があると思う。それは確かだ。昨年よりももう少ししっかりと準備をして備える必要がある。2月の自転車事故は何の役にも立たなかった」
F1の長老を自認しているものの、アロンソは年齢についていくつか明るい兆しがあると考えている。
「正直なところ気分がいいし、有利だと感じているんだ。サーキットに行くと、僕はそのサーキットのことが分かっている」
「今でも、みんなこの18インチタイヤをテストしているところだが、僕は(トヨタから参戦した)WEC世界耐久選手権での経験から、こうしたタイヤのことをとてもよく知っている」
「タイヤの挙動はまさに同じで、同じようにドライブしなければならない。そうしたことに直面しているが、他のドライバーたちにとっては初めてのことでも、僕にとっては2回目か3回目のことだからね。いいことだよ」
「僕にはアドバンテージしか見えない。体力的には、現在のマシンはそれほど厳しいものではないと思う」
「2004年や2005年は年齢が制限になったかもしれないが、でも今日僕は148周を走ったし、その2時間後にはドバイで(24時間カートイベントの)フリー走行がある」
「これらのマシンなら300周走ることもできる。体力の問題はないんだ」
フェルナンド・アロンソにとって、人生は40歳から始まるのだ!