ブラック企業で長時間労働を強いられ、心身ともに不調をきたす人は少なくない。技術職の40代男性は
「通常勤務は午前8時から午後5時だが、毎日残業あり。遅い時は午前2時、3時まで!月の平均残業時間は150時間くらい」
と過労死ライン80時間を軽く超える長時間労働の実態を明かした。しかも「資料づくり等で持ち帰り残業あり」のうえ、「月の残業は最高40時間までしかつけれない!」「労働基準局が何回も入ったために、タイムカードは17時で押して残業!だから躁鬱の人が何人もいた」という。(文:林加奈)
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「体と精神、性格が悪くなりました」
ほかにも、クリエイティブ職の30代女性は「7時過ぎの電車に乗り、翌朝3時まで仕事で通勤に片道1時間半かかるので帰れませんでした」と、過酷な状況を振り返る。なぜここまで長時間労働になるのか。
「9時始業ですが、9時には仕事がなく、社内で取り合いになり、何もすることがなく待機。定時30分前に今日中に納品の仕事を入れてくることがざらでした」
それなら始業時間を遅くしたらいいのでは、とも思ってしまう。また当時の会社は
「社会保障に入れてくれるはずが入っておらず、試用期間を過ぎても給料はまともに支払われず残業手当も何もなく日当手渡しで、時給換算したら500円切っていました。土曜日、平日の祝日も出勤」
というずさんぶり。女性は「体と精神が悪くなり、性格が悪くなりました」と、自身の心身の変化を明かした。
「仕事を終わらせるため午前6時まで残り、課長が来る前に逃げるように退勤」
また30代男性(管理・事務職)は、当初の契約とは違う部署に配属させられた。そこで「前任者の半分以下の時間で同じ業務量をこなせ」と言われたという。
「もちろん終わるはずもなく、残業するが残業代は一切支給されない。月6休みだが休みの前は仕事を終わらせるために午前6時まで残り、課長が来る前に逃げるように退勤。休みの日でも容赦なく連絡が来て出社させられるもタダ働き、代休無し。毎月のサービス残業は120~150時間。身も心も病んで自己都合で退職した」
ここで紹介した3名はいずれも過去の勤務先のエピソードで、現在は全員退職している。