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アブダビF1テスト2日目:唯一の2021年型車ハース/シュワルツマンが最速。18インチタイヤテスト組トップはノリス

2021年12月16日 06:10  AUTOSPORT web

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2021年F1アブダビテスト ロバート・シュワルツマン(ハース)
アブダビのヤス・マリーナ・サーキットでのF1合同テストが12月15日、2日目最終日を迎えた。今回のテストでは、ヤングドライバーテストと2022年に初導入される18インチタイヤテストが同時に実施され、2日目には若手枠で1人、タイヤテストで9人のドライバーが走行を行った。

 若手ドライバーに最新F1マシンで走る機会を与えるという目的のもとで、全10チームがジュニアドライバーあるいはリザーブドライバー等を2日間のどちらかで走らせた。9チームが初日を選ぶなか、ハースは、前日フェラーリで走行したロバート・シュワルツマンを2日目に乗せた。

 タイヤテストでは各チームが18インチタイヤ用に改造した旧型マシンを使用しており、この日唯一2021年型マシンに乗ったシュワルツマンが10人中最速タイムを記録した。

 フェラーリのジュニアドライバーで2021年FIA-F2ランキング2位のシュワルツマンは、テスト初日はフェラーリSF21で走行、2日目はハースでの初テストに臨み、VF-21で130周を走りこんだ。C3、C4タイヤで走り、ロングランを行った後、最もソフトなC5で予選シミュレーションを行った。シュワルツマンのタイムは1分25秒348。初日にメルセデスの2021年型W12で走ったニック・デ・フリースのタイムは1分23秒194だった。

 2番手から10番手にはミュールカーで18インチタイヤのテストを行ったドライバーたちが並んだ。そのなかで最速だったのは、マクラーレンのランド・ノリスだった。その後ろにセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、周冠宇(アルファロメオ)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)、ピエトロ・フィッティパルディ(ハース)が続いた。


 ベッテルはテクニカルトラブルのためにコース上でストップ、この日唯一の赤旗を出したが、走行を再開することができている。この日最多周回を記録したのはサインツで151周、周冠宇が150周、ガスリーは149周、アロンソは148周で続いた。最も少ないのは82周のラッセルだった。

 ウイリアムズはタイヤテスト用のミュールカーを持たないため、この日は不参加だった。

 2021年のF1公式走行はこの日が最後。長くハードなシーズンが終了した。

■2021年F1アブダビテスト2日目リザルト
■2021年F1アブダビテスト2日目(12月15日)タイム結果
Pos.DriverTeamTime(Compound)Laps1ロバート・シュワルツマンハース*1’25.3481302ランド・ノリスマクラーレン1’25.809(C5)1033セバスチャン・ベッテルアストンマーティン1’26.379(C5)1344ジョージ・ラッセルメルセデス1’26.404(C5)825ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1’26.451(C5)1496カルロス・サインツフェラーリ1’26.706(C5)1517フェルナンド・アロンソアルピーヌ1’26.940(C5)1488周冠宇アルファロメオ1’27.850(C5)1509セルジオ・ペレスレッドブル・ホンダ1’27.991(C5)11810ピエトロ・フィッティパルディハース1’28.622(C5)123
無印=18インチタイヤを装着したミュールカーで走行
*=2021年型マシンで走行
タイヤはC1~C5でC5が最もソフト