24歳にしてF1史上初のオランダ人F1世界チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペンは、レッドブルに将来を託したいと公言した。
アブダビGPの決勝レースでは、フェルスタッペンはポールポジションからスタートしたが、すぐにタイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)に首位を奪われてしまった。ハミルトンはターン6でフェルスタッペンにプレッシャーをかけられてコースを外れたが、首位の座を維持することができた。
メルセデスはその時点から優位に立っていた。レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、あと10周を残す時点でチームには“奇跡が必要だった”と認めている。
そしてフェルスタッペンは奇跡を掴んだ。ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)がクラッシュしてセーフティカーが出動したことでレースは一変し、フェルスタッペンはリスタートに間に合うよう新品のタイヤに交換できたのだ。
フェルスタッペンは、はるかに古いハードタイヤを履いたハミルトンを突破するのにこのアドバンテージを活かすことができ、フィニッシュラインで2秒の差をつけてアブダビGPで優勝を飾るとともに、世界タイトルを獲得した。
「信じられないよ」とフェルスタッペンはチェッカーフラッグを受けた後、パルクフェルメで語った。「レース全体を通して僕は戦い続けたし、もちろん最終ラップのチャンスの時もそうだった」
「信じられないくらいだ。まだ足がけいれんしているよ! すごい。すごいよ。なんて言ったらいいのか、言葉が見つからないんだ。ここにいる僕のチームの人たち、そしてもちろんホンダも、この結果にふさわしいよ」
「彼らのことを本当に愛している。2016年からすでに彼らと仕事をすることをとても楽しんでいたし、今年は素晴らしかった」
「10年や15年も一緒にやっていきたい。変える理由なんてないからね。一生彼らと一緒にいたい。彼らがそうさせてくれるといいんだけど!」
「とてもうれしい。クリスチャンだけでなくヘルムート(・マルコ)も2016年に僕をチームに入れて信頼してくれた。もちろん僕たちの目標はこのチャンピオンシップでタイトルを獲ることだったが、今、目標を達成したんだ」
フェルスタッペンはチームメイトのセルジオ・ペレスにも感謝の意を伝えた。ペレスはレース前半の最初のピットストップの後にハミルトンを抑え込むのに素晴らしい仕事をしたのだ。
「チェコに大きな感謝を伝えたい。彼は今日も全力のドライビングをした。素晴らしいチームワークだったし、彼はすごいチームメイトだ」
ヤス・マリーナでは祝賀が続いていたが、メルセデスは意義申し立てを行った。リスタート時のフェルスタッペンのドライビングと、物議を醸しているレースコントロールの判断がメルセデスの論点だ。