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TCRデンマークが全7戦の2022年カレンダー発表。TPRは新スペイン王者のマイク・ハルダーと契約

2021年12月13日 18:21  AUTOSPORT web

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来季で3年目のシーズンを迎えるTCRデンマーク・シリーズが、全7戦を予定する2022年暫定カレンダーを発表
来季で3年目のシーズンを迎えるTCRデンマーク・シリーズが、全7戦を予定する2022年暫定カレンダーを発表。各週末3ヒート構成の全21レースの実施をアナウンスした。また、初年度にはキャスパー・エルガードを擁して参戦したTPRモータースポーツは、2022年に向けドイツ出身のマイク・ハルダーとの契約を発表し、2021年のTCRスペイン&TCRイベリコ新王者にFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRのステアリングを託すこととなった。

 2020年初代王者のキャスパー・H・ジェンセン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR/マッシブ・モータースポーツ)が、元F1ドライバーで“耐久レースの鉄人”ことヤン・マグヌッセン(クプラ・レオン・コンペティションTCR/LMレーシング)ら5人のコンテンダーたちを振り切り、見事シリーズ連覇を達成した2021年のTCRデンマーク・シリーズだが、来季も引き続き開催数維持の全7戦を予定する。

 その新シーズンは5月初旬に始まり、今季は最終戦の舞台となったパドボルパークでの開幕戦を経て、同月後半には2021年も感染症対策の影響で急きょオープニングラウンドを務めたリング・ユールスランドへと向かう。

 そして6月と8月にFDMユランリングで争われる2戦の間には、2021年に初開催へと漕ぎ着けた同国伝統のイベント『コペンハーゲン・ヒストリック・グランプリ』を組み込み、9月には2度目のパドボルパーク、そしてシーズン3度目となるFDMユランリングでの最終戦へと続いていく。

 これにより、パドボルグパークでの2回目のイベントに取って代わられるかたちとなった『クラシック・レース・オーフス』が、残念ながらカレンダーから外れる結果となっている。

 そんな2022年シーズンに向け最初の体制発表となったのがTPRモータースポーツで、散発的プログラムを経て約2年ぶりのシリーズ本格復帰に向け、TCRで初タイトルを獲得したばかりのマイク・ハルダーに白羽の矢を立てることとなった。

■「僕にとっては新しい挑戦」とTCRスペイン新王者

 これまで妹のミシェル・ハルダーとともに、ファミリーチームのハルダー・モータースポーツで戦ってきた兄マイクは、TCRドイツを皮切りにTCRヨーロッパにも挑戦した後、2021年はTCRスペインに主戦場を移し、自身初となるシリーズチャンピオンを獲得している。

 そのマイクは来シーズン、TPRが用意するFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRの1台を任される最初のドライバーに任命された。

「こうしてTPRモータースポーツでの機会を得て、TCRデンマークに参加できることが決まってとてもうれしい。これまでのレースやシリーズとはトラックが違うから、これは僕にとっては新しい挑戦だ。でも、僕や僕のチームのメンバーはその課題を克服することも楽しみにしているんだ」と、新シリーズへの意気込みを語ったマイク。

「実は今季(2021年)、いくつかのイベントでチームとともに過ごし、ピットウォールからいくつかのトラックを見学していたんだ。やるべきことはたくさんあるだろうが、表彰台を目指して戦う可能性があると確信しているよ」

 一方、チームマネージャーを務めるトニ・パーシックは、ハルダー兄妹の長男を「シリーズに迎え入れることができてうれしい」と歓迎の意を示した。

「デンマーク・シリーズの新シーズンに、彼のようなトップドライバーを紹介できることをうれしく思うよ。私自身もドライバーとして戦ってきたが、マイクはヨーロッパ中のTCRレースで多くの経験があり、シビック・タイプRについての深い知識も有している」と続けたパーシック。

「その知識を2022年の結果に反映させることができると確信している。チームとしては2台のクルマを走らせる計画だが、そのふたりめのドライバーの名前はもう間もなく発表できる予定だ」

■TCRデンマーク・シリーズ2022年暫定カレンダー
RoundDateCircuitRd.15月7~8日パドボルパークRd.25月28~29日リング・ユールスランドRd.36月25~26日FDMユランリングRd.48月6~7日コペンハーゲン市街地Rd.58月27~28日FDMユランリングRd.69月9~10日パドボルパークRd.710月8~9日FDMユランリング