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フォーミュラ・リージョナル第5大会鈴鹿。古谷悠河がチャンピオンに輝く。第12戦では小川颯太が初優勝

2021年12月12日 18:11  AUTOSPORT web

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古谷悠河(TOM’S YOUTH)
2021年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップの第5大会(第12戦~第13戦)が12月11~12日に鈴鹿サーキットで開催され、第12戦では小川颯太(SUTEKINA Racing)が初優勝を獲得。第13戦では古谷悠河(TOM’S YOUTH)がシーズン4勝目を手にした。古谷は第12戦で5位に入り、第13戦を前に2021年シーズンのシリーズタイトルを獲得。また、マスタークラスのタイトルは畑享志(F111/3)が獲得した。

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■第12戦は小川颯太が初優勝。古谷が5位に入りタイトルを決める

 第12戦のスターティンググリッドを決する公式予選1では大草りき(PONOS Racing)がポールポジションを獲得。2番手に小川、3番手に古谷、4番手に天然繊維コンポジット素材を用いて成形されたボディカウル実装マシンで参戦する高橋知己(アネスト岩田Dome F111/3)が続いた。

 スタートでは小川が好ダッシュを決めて1コーナーのホールショットを奪う。4番手スタートの高橋も好スタートを切って2番手に浮上するなか、ポールスタートの大草は3番手に後退。さらに、古谷も出遅れて5番手にポジションを下げてしまう。

 ポールスタートからポジションを下げた大草だったが、高橋の背後につけると、2周目のホームストレートで並び、1コーナーで高橋をオーバーテイク。2番手にポジションを上げると首位小川を追う展開に。しかし、小川は毎周ファステストラップを更新する勢いで周回を重ね、両者は均衡状態に。

 そんななか、8周目のS字コーナー立ち上がりでマスタークラス4番手を走行していたDRAGON(B-MAX ENGINERING FRJ)がスピンを喫し、コースサイドのグラベルにマシンを止めたことでセーフティカー(SC)が導入された。

 レースはファイナルラップの12周目から再開され、1周の超スプリントの戦いに。2番手の大草はスパートをかけ、130R立ち上がりから小川の背後にピタリとつくと、日立Astemoシケイン進入で並ぶ。しかし、大草はコースオフを喫し、順位は変わらず。抜群のスタートから終始、レースをリードした小川がフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ初優勝を飾った。

 2位に大草、3位に高橋が続き、5位でチェッカーを受けた古谷が第13戦を前にして、2021年シーズンのシリーズタイトルを獲得することとなった。マスタークラスは今田信宏(JMS RACING with B-MAX)が今季3勝目を獲得。2位に畑享志、3位にTAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)が続いた。

フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第12戦鈴鹿サーキット 決勝レース結果
PosClassNoDriverCar NameLaps13小川颯太Sutekina Racing12245大草りきPONOS Racing1239高橋知己アネスト岩田Dome F111/31245塩津佑介Sutekina Racing12528古谷悠河TOM’S YOUTH1268三浦愛ARTA F111/3127M4今田信宏JMS RACING with B-MAX128M7畑享志F111/3129M96TAKUMIB-MAX ENGINEERING FRJ1210M34三浦勝CMS F1111211M39田中優暉ASCLAYIndサクセスES1212M27SYUJIB-MAX ENGINEERING FRJ12M11植田正幸Rn-sportsF111/39M30DRAGONB-MAX ENGINEERING FRJ7
ファステストラップ
マスター 2分00秒892(6/12) 172.925km/h #4 今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
1分58秒776(6/12) 176.005km/h #3 小川颯太(Sutekina Racing)

SC導入時刻:9時31分30秒(8Laps)~9時39分56秒(11Laps)

■第13戦は新チャンピオン古谷が制する。畑享志がマスタークラス王者に

 第13戦のポールポジションは第12戦に引き続き大草が獲得。2番手に古谷、3番手に小川、4番手に高橋が続いた。

 スタートではシリーズタイトルを獲得した新チャンピオン古谷が好スタートを決めて大草をパス。オープニングラップを終えた時点で、首位は古谷、2番手に大草、3番手に塩津佑介(SUTEKINA Racing)4番手に小川、5番手に高橋というオーダーに。なお、5番手につけた高橋はジャンプスタートにより、競技結果に5秒加算のペナルティが課せられることとなった。

 一方、マスタークラスのタイトル獲得の可能性を残していた田中優暉(ASCLAYindサクセスES)とTAKUMIが1周目の日立Astemoシケインで接触。田中は2周目にピットに戻りリタイア。TAKUMIはコースに復帰するも、続く2周目の1コーナーでコースオフしを喫し、リタイア。ここでTAKUMIの車両を回収するため、セーフティカーが導入されることとなった。

 5周目にレース再開を迎えると、首位争いは古谷と大草の一騎打ちの展開に。しかし、徐々に大草とのギャップを広げた古谷が、2.6秒のギャップを築いて12周目のトップチェッカーを受け、シーズン4勝目を飾った。2位には大草、3位には塩津が続いた。

 マスタークラスは総合7番手、クラスポールからスタートした今田が終始レースをリードし、クラス4勝目を獲得。2位に畑、3位にDRAGONという結果となり、畑が初のマスタークラスのシリーズチャンピオンに輝くこととなった。

フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第13戦鈴鹿サーキット 決勝レース結果
PosClassNoDriverCar NameLaps128古谷悠河TOM’S YOUTH12245大草りきPONOS Racing1235塩津佑介Sutekina Racing1243小川颯太Sutekina Racing1258三浦愛ARTA F111/31269高橋知己アネスト岩田Dome F111/3127M4今田信宏JMS RACING with B-MAX128M7畑享志F111/3129M30DRAGONB-MAX ENGINEERING FRJ1210M34三浦勝CMS F1111211M27SYUJIB-MAX ENGINEERING FRJ1212M11植田正幸Rn-sportsF111/311M39田中優暉ASCLAYIndサクセスES2M96TAKUMIB-MAX ENGINEERING FRJ1
ファステストラップ
マスター 2分01秒416(7/12) 172.178km/h #7 畑享志(F111/3)
1分58秒908(7/12) 175.819km/h #28 古谷悠河(TOM’S YOUTH)

SC導入時刻:12時42分55秒(1Laps)~12時50分31秒(4Laps)
No.39は、黒白旗提示(No.96への接触 12:53)
No.96は、黒白旗提示(No.39への接触 12:53)

No.9は、競技結果に5秒加算(鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第55条1)(観測スタート))(27'23.188)