自分は2003年からパチンコをしている。当時から色んな店舗で遊んできたけど、その大半の店って、今はもう影も形もない。
僕がパチンコを始めた頃はまだまだ全国にパチンコホールが1万店舗以上あったが、現在8000店舗ほどに減っているという。まだまだ多すぎるし、今後もっと淘汰されると思うんだけども、たった20年ぐらいのうちに全体の2割の店舗が消えたと考えると、結構な数に思える。
ただ、パチンコホールもある日突然、夜逃げ同様にいきなり店じまいするわけでもない。大抵はその予兆があって、勘の良い利用客はそれを敏感に察知してその日に備える。貯玉をしているユーザーの場合は、早めに景品交換もする。今回は、その閉店の予兆についての話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)
これが見えたらその店は危ない!
先日、5ちゃんねるに「『あ…もうじき潰れるな…』ってパチ屋の特徴」というスレッドが立っていた。実に様々な、閉店濃厚な店舗が見せる兆候が書き込まれている。ちょっといくつか紹介していこう。
「新台が入らなくなる」
「コヒレ(店舗と契約した販売業者から派遣される、ドリンクを売る女性)が消える」
「交換率がコロコロ変わる」
「壊れたトイレがそのまま」
「スタッフが若くない店は長く持たないね」
コヒレ、コーヒーレディについては複数人から指摘が挙がっていた。恐らく全国的にそういう傾向があるのだろう。最近はコロナ禍でやむなく契約を打ち切ったホールもあるみたいなので、それだけで閉店の前兆と思い込むのは早計かもしれない。
が、交換率がコロコロ変わったり、設備が故障しっぱなしってのは本当に危険水域である傾向は高いと僕も思う。実際そういう店がしばらく見ない間にドン・キホーテになってたり、駐車場になっていたりするのを見てきた。アメニティがいきなり激減するのも、こういう店あるあるだ。
スタッフがおっさんばっかりというのも、もう新しい人材を入れることを上が止めているってことが考えられ、そのような店は本当にほどなく撤退する傾向もある。店に入って若いスタッフが見当たらず、カウンターにもおっさん社員がいるってホールは、とっくにリーチが掛かっていると思っておこう。
万年釘で放置してるホールも結構ヤバいよね
それから、やる気が感じられないホールが、なんだかんだ一番危ないと感じる。パチスロには設定らしい設定も入っている様子がなく、丸一日通してほとんど稼働せず、履歴がずっと0のままの台ばかり。パチンコはいつ覗いても釘の様子に変化がなくて、いわゆる万年釘のままずっと放置している。
そういうお店はそろそろ……と思ったほうがいい。というか本能的に分かるぐらいだよね、ここまで行くと。大体そういう店は駐車場にも車が少なく、駐輪場に近所のじいさんばあさんの物と思しき古いチャリが数台停まっている。
稼働の分布を見ても、20スロ、4パチという昔ながらのレートに人が少なく、5スロ、1パチなどレートが安いコーナーにしか人がおらず、しかも全員ジジババ。隔月の年金支給日直後だけお客さんが増える程度で、いつ見てもほとんど人がいない。
このような店は、極端な話、通うメリットがないと考えていい。
もっとも、賢明なる読者のみなさんは「パチンコなんて貧乏人の娯楽だ」ということをご承知であろうから、このようなアドバイスなどマジで不要なんだろうけども(笑) ただ、出先で急にお腹が痛くなったりしてパチンコ店のトイレを借りた際に、今日こちらで紹介した、閉店の前兆が出ているかどうかを確認してみるのも面白そうだ。