ゲームはとても楽しい。思わず夢中になって朝までプレイしてたって経験を持つ人も多いはずだ。しかし、時には「こういうのは見たくなかった」とトラウマになってしまう描写に直面することも。
そのせいで、10年も20年も記憶の中に残り続けることだって珍しいものではない。今日は、ゲームをしていると突然遭遇する、トラウマ展開について振り返っていきたい。(文:松本ミゾレ)
内臓系ダンジョンってエグいよね…
先ごろ、ガールズちゃんねるに「ゲームでトラウマになった展開」なるトピックが立っていた。このトピックを立てた人物は例として『ブレス オブ ファイアIV』の内臓ダンジョンを挙げている。
内臓をダンジョンに見立てているのでビジュアル的におぞましいが、そのダンジョンというのがまた、エリーナ姫という登場人物が改造されて、下半身がダンジョンになってしまっているというトンデモ展開。結局エリーナ姫は、望んで恋人の手でその命を絶たれるという展開とあり、本当に胸糞が悪くなるストーリーだった……。
これには舌を巻いたゲームキッズも相当数いたことだろう。『サガ フロンティア』にも内臓系ダンジョンは登場するが、アレは怪物タンザーの体内という設定だったので、ビジュアルこそ気持ち悪いがまだマシである。
『ファイナルファンタジーⅤ』にも、第2世界で行くことになるエクスデス城が内臓系ダンジョンだった。よく見るといろんな動物の臓器のようなものが描写されてて、タヌキっぽい動物の顔らしいものも見て取れるため、直観できなかったのを覚えている。
「『ドラゴンクエストⅡ』、ロンダルキアのザラキ地獄」
今回紹介したトピックには、他にも様々なトラウマシーンについての書き込みがなされている。いくつか引用させていただきたい。
「そりゃあ『ドラッグオンドラグーン2』です。あんな鬱ゲーはあまりないわ」
「『ダブルキャスト』、急に人格変わる展開が怖い」
「『ドラゴンクエストⅡ』、ロンダルキアのザラキ地獄」
「『クロックタワー』というゲームのシザーマン。ハサミをシャキーンシャキーン鳴らして追いかけて来るんだけど、ロッカーに隠れてやり過ごせたと思ったら戻ってきてロッカーを開けられて殺られる。その執念と迫ってくる時のBGMは恐怖で、途中でプレイ諦めた。しばらく、シザーマンに殺されそうな悪夢を見たくらい」
「『ゼノギアス』の人間缶詰。初っ端から好きな女が死んだり人格変わったり仲間が改造されたりで中々凄かった」
このように、一部だけを抽出したに過ぎないが、本当に色々と濃度の高いトラウマ要素を内包したゲームを挙げる声が多かった。
個人的には『ドラクエⅡ』のロンダルキアの大地ではまんまとザラキで全滅し、また迷宮からやりなおしたクチなのでかなり共感できる部分がある。運よく村にたどり着いても、そこは……ってオチまであったし。
それと『ゼノギアス』もトラウマの宝庫だ。ソイレントシステムの人間缶詰工場のくだりなんて特に印象的。映画『ソイレント・グリーン』のオマージュであり、その真相部分も概ね映画を踏襲している。
『ゼノギアス』は他にも、終盤で行方不明になっていた御用聞きの亜人がギアと一体化して襲い掛かってきたり、人間がナノマシンで化け物になっていくなど、エグい描写も多い。
それだけにトラウマになっちゃってるプレイヤーも結構多かったのではないだろうか。
ちなみに、僕が一番苦しめられたトラウマは『ファイナルファンタジータクティクス』のエルムドア侯爵関連だ。某攻略本には、彼から非常に低い確率で装備品である源氏シリーズを盗めるとしっかり記載されていたが、実はこれ、真っ赤な嘘。
当時中学1年生だった僕は、少ないお小遣いを投じてその攻略法を買い、まんまとライターが書いた嘘を信じて、ランベリー城で無駄な「盗む」を繰り返していた。なんであんな嘘が入っていたのだろうか。絶対に、許さない。