2021年12月10日 18:01 おたくま経済新聞
「グフです通してください」と、オオタ製作所さんがTwitterで「通行許可」を求めたのは、「機動戦士ガンダム」に登場するMS(モビルスーツ)「グフ」らしきプラモデル。
しかし、よくよく見ると丸みを帯びた形状になっていますね……って、これメカトロウィーゴやないかい!
「1年前にウィーゴでザクを作って、その続編なんです」
そう経緯を語るオオタ製作所さん。ちなみに、「オオタ製作所」というのは個人活動の屋号だそう。
本作「グフウィーゴ」は、「極端にグフには寄せないけど、グフには見える作品」というコンセプトのファンアート。3D造形家の小林和史氏原案で、静岡県の模型メーカー「ハセガワ」が販売展開しているプラモデルシリーズ「メカトロウィーゴ」を用いて製作されています。
一見すると相反するかのようなコンセプトですが、オオタ製作所さんは、言葉通りの作品に仕上げています。全体のフォルムは、ウィーゴ独特の丸みのラインが残し、結果MSというには“違和感”のある様相。
その上で、全体のデザインはボディのいたる部分で、「錆び」を連想するようなウェザリング加工を施したグフに。おなじみの名フレーズ「ザクとは違うのだよ」が、不意に脳内再生される再現度の高さです。
「あくまでウィーゴなので、胸のラインは残しましたが、造形には苦労しましたね」と、製作時のエピソードを語るオオタ製作所さん。本作は、SNS上で様々なアレンジが投稿されるウィーゴ界隈において、「#あなたの規格外ウィーゴが見たい」という専用ハッシュタグとともに、ひときわ異彩を放つ結果となりました。
なおオオタ製作所さんは、メカトロウィーゴ以外でも様々なモデリング活動をされている人物。作品群は、Twitterに加え、noteでも公開されています。
<記事化協力>
オオタ製作所さん(Twitter:@mo_alternative/note:@osakanadaisuki)
(向山純平)