マイナビのメール誤送信が話題になっている。一部の就活生に向けたインターシップの募集メールに「大東亜以下」と明記されており、「学歴フィルターがかかっている」と批判の声が上がったのだ。12月6日に受信した就活生がTwitterに投稿し一気に拡散、「大東亜以下」が一時期トレンド入りする注目ぶりとなった。
改めて「学歴フィルター」の問題が可視化されたわけだが、キャリコネニュースにも学歴フィルターについて語る、こんな声が届いていた。
「旧帝大一工神の学生であれば知識能力の面では全く問題なし」
「最大手の自動車会社の大卒採用担当していました。応募者が多すぎて学歴フィルターを使わなければ対応ができませんでした。それは他社も同じだと思います」
こう断言する東京都在住の40代男性は、学歴フィルターについて次のように語る。
「旧帝大一工神(編注:旧帝大7校と一橋大学、東京工業大学、神戸大学)の学生であれば、知識能力の面では全く問題がありませんので、その中で人間性や能力面の評価をしていけば良いので短期間で効率的に採用を実施する上で不可欠です。それは他社でも同じだと思います」
「そもそも旧帝大一工神の学生は努力に努力を重ね激烈な受験戦争に勝ち抜いてきたわけですから、問題処理能力はかなりなものがあります。それに比べ早稲田慶応ですら系列校や指定校からの推薦の学生が半数を占め、それらの学生は旧帝大と比べ著しく能力が落ちます」
と男性は冷静に説明した。自身は旧帝大経済学部卒。現在もメーカーに勤務し、年収950万円だという。
採用選考時に上位校の学生を優遇する風潮は以前からあったが、「学歴フィルター」という言葉が広く使われるようになったのはネットでの就活が一般的になった2000年代からだ。
かつては郵送など応募手段が限られていた大企業に、どんな学生でもネット上から簡単にエントリーできるようになった。今回紹介した男性の声の通り、企業側は学歴で足切りをしないと膨大な応募を処理し切れないのだ。
ただ、建前上は学歴フィルターなど無いことになっているのだから、こうして可視化されてみると就活生のショックは大きかっただろう。