12月3日、FIM世界耐久選手権(EWC)に参戦しているBMW Motorrad World Endurance Team(BMWモトラッド)は、2022年シーズンに戦うライダーのラインアップを明らかにした。
BMWモトラッドは2019-2020シーズンからEWCにワークスチームとして参戦を開始したチームだ。初年度はスーパーバイク世界選手権(SBK)で開発していたS1000RRを耐久仕様に改造して参戦し、2度の表彰台を獲得した。
今季からはS1000RRをさらにサーキット走行向けマシンにしたM1000RRを投入し、第4戦モスト6時間で初優勝を飾り、合計3度の表彰台を獲得。ランキング2位でシーズンを終えた。
そんなBMWモトラッドは、12月初旬に3日間スペインのアルメリア・サーキットで2022年に向けて冬季テストを実施。そこで、ジェレミー・ガルノニを走らせ、BMWモトラッドに移籍したことを発表した。
ガルノニはWEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR(SRCカワサキ)から4シーズンEWCに参戦していたフランス人で、2018-2019シーズンにはEWCチャンピオンに輝いたライダーだ。
2010年にはスーパーストック600でチャンピオンを獲得、FIMスーパーストック1000やSBKにも参戦していた。
また、イルヤ・ミハルチク、マーカス・ライターベルガー、ケニー・フォレイも引き続き同チームに所属する。4人はアルメリアで、ダンロップタイヤを装着したM1000RRを走らせて、新パーツやセットアップなどをテスト。マシンの最適化に取り組み、ダンロップと協力してタイヤのテストも行った。
カワサキZX-10RからBMW M1000RRにスイッチしたガルノニは「このマシンの印象はとてもいいね」と語った。
「本当に性能は素晴らしいし、乗るとすぐに気分が良くなった。プロ意識の高いチームにも満足している。メカニック、クルーチーフ、そしてチームメイトとはとてもうまくやっていけるはずだ」
「イルヤやマーカス、ケニーのことはすでにライバルとして知っていたけど、今はチームメイトになった。これは素晴らしいことだね。来シーズンはきっと素晴らしい結果を残せると確信しているし、早くスタートしたいと思っているよ」