小学生の頃に訪れた「気になる中華料理店」を再現、時吉あきなの個展がナオ ナカムラで開催

「ホワイトハウス（WHITEHOUSE）」の中村なおが手掛けるギャラリー「ナオナカムラ」が、アーティスト時吉あきなの個展「気になる中華料理店」を開催している。期間は12月3日から15日まで。ナオ ナカムラでの初の個展で、オファーから3年越しに実現した。

　時吉は、1994年大阪府生まれ。京都造形芸術情報デザイン学科を卒業後、代表作とも言える原寸大の犬を立体コラージュで制作した作品「ワンオール」で2017年グラフィック「1_WALL」のグランプリを受賞した。対象物をスマートフォンであらゆる角度から撮影してコピー用紙に出力し、記憶と感覚を元に新聞紙で型取ったベースの上に木工用ボンドを使い立体コラージュする作風で、初期のCGアニメーションのような造形でありながら、どこか子どもの工作のような温かみを持っている。これまで「ニューバランス（New Balance）」や「コトハヨコザワ（kotohayokozawa）」とコラボレーションしてきた。
　同展は、時吉が小学6年生の頃に親戚と訪れた気になる中華料理店がモチーフ。店名や所在地など詳細は不明ながらも「コマ送りでいくつかのシーンや会話を繰り返し思い出す」という同店を、わずかな記憶と少ない情報を頼りにリサーチを重ね、時吉らしいエピソードとともに再現した。料金はパスポートメンバーが無料で、一般が100円。

■時吉あきな個展「気になる中華料理店」 期間：2021年12月3日（金）～2021年12月15日（水） 定休日：火曜日 場所：ナオ ナカムラ 住所：東京都新宿区百人町1-1-8  料金：100円（パスポートメンバーは無料）