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「アンデラ」9巻帯で作品ファンの奈須きのこが思いを熱弁「とても欲張りな作品」

2021年12月03日 14:50  コミックナタリー

コミックナタリー

「アンデッドアンラック」9巻(帯付き) (c)戸塚慶文/集英社
本日12月3日に発売された戸塚慶文「アンデッドアンラック」9巻の帯に、奈須きのこの応援メッセージが掲載されている。

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元より「アンデッドアンラック」のファンだったという奈須。「連載当時から読み始め、ジーナ戦での痺れる演出と、その結末の切なさに『これ大好きな漫画だ!』と惚れ込み、 最新話まで楽しませていただいております」とファンになった経緯を説明しながら、「一つの違和感がやがて世界構造の答えになる。その積み重ねがとても丁寧で、巧妙で、読む度に新しい発見があり、考察に繋がる。『アンデッドアンラック』は少年漫画として面白いだけでなく、ミステリー的なロジック解明の楽しさもある、とても欲張りな作品だと思います」と称賛している。

「アンデッドアンラック」は不死の男・アンディと、自身に触れたものを不幸にしてしまう力を持つ風子が、数々の敵と世界の謎に対峙していく物語。週刊少年ジャンプ(集英社)で連載されており、「次にくるマンガ大賞 2020」のコミックス部門では1位に輝いた。

■ 奈須きのこメッセージ
前略、戸塚慶文様。
はじめまして。ライターの奈須です。

連載当時から読み始め、ジーナ戦での痺れる演出と、その結末の切なさに『これ大好きな漫画だ!』と惚れ込み、最新話まで楽しませていただいております。
毎週本当に刺激をもらっているのですが、特に印象深い……というか、多くの人にドヤ顔で自慢したいシーンが、『UMA:公転』の追加シーンです。

本誌掲載の時、『公転』の見開きページのおぞましさ(すべての惑星の軌道が邪悪に変化している)と、
その異常さに作品世界の誰も気づけない、徹底した世界観管理(普通はこれ、読者に説明したくなるけど、そこは読者の集中力を信頼してスルー)に、
心からの喝采を送りました。
作中の登場人物たちだけでなく、読者にも『世界の仕組みと向き合う』ことを願った、アンデラならではの見開きページでした。

一つの違和感がやがて世界構造の答えになる。
その積み重ねがとても丁寧で、巧妙で、読む度に新しい発見があり、考察に繋がる。
『アンデッドアンラック』は少年漫画として面白いだけでなく、ミステリー的なロジック解明の楽しさもある、とても欲張りな作品だと思います。
この密度で週刊連載を続けるのは超人の仕事ですが、どうかご健康を損なわないよう創造を続け、僕たち読者を『神』の前まで連れて行ってくださいませ。

それでは。
乱文乱調になりましたが、ここで失礼します。