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メーガン妃、実父宛ての手紙をめぐる裁判で勝訴 「約3年間、我慢してきた」と心情吐露

2021年12月03日 09:51  Techinsight Japan

Techinsight Japan

英タブロイド紙に勝利したメーガン妃(画像は『Oprah Daily 2021年3月6日付Instagram「In a newly released clip
メーガン妃が、実父に宛てた個人的な手紙を無断掲載した英紙『Mail on Sunday』への訴訟で勝利し、長期にわたる法廷闘争を終えた。同紙の親会社が今年2月の裁判結果を不服とし控訴院に上訴していたが、このたび却下された。メーガン妃は声明を発表し、「正しいことのために立ち上がるのが怖いと感じたことのある、すべての人のための勝利です」と喜びを伝えた。

メーガン妃が現地時間2日、「Associated Newspapers Limited (ANL)」との間で争っていたプライバシーと著作権の侵害に関する訴訟で、ついに勝利を収めた。

ロンドンの控訴院は、妃が実父トーマス・マークルさん(77)に宛てた個人的な手紙の一部を掲載した英紙『Mail on Sunday』の親会社「Associated Newspapers Limited (ANL)」に対し、今後裁判を行わないとの判決を下したのである。

メーガン妃は2018年8月にトーマスさんに宛てた個人的で私的な手紙の一部を再現した5つの記事について、2019年に同紙の親会社「Associated Newspapers Limited (ANL)」を訴えていた。

英高等法院は今年2月、同社による手紙の公開は「プライバシーの侵害にあたる」と認め、本件の問題点は非常に明確であることから全面的な審理を行う必要はないと判断した。しかし同社はこの判決を不服とし、控訴院に上訴していた。

そして11月に3日間にわたる控訴審が行われた結果、今後裁判は続行されないとの決断が下されたのだ。これによりメーガン妃は同社から多額の実質的損害賠償金を受領するほか、『Mail on Sunday』の一面と『Daily Mail Online』のホームページに的謝罪文が掲載されるという。

この結果を受けてメーガン妃は声明を発表、「この勝利は私だけのものではありません。正しいことをするために立ち上がるのが怖いと感じたことのある、全ての人々にとっての勝利なのです」と伝え、このように続けた。

「最も重要なことは私達が勇気を出すことにより、人々を残酷に仕向けて、嘘や痛みを生み出すことで利益を得るタブロイド業界を変革することができたことです。」

またそのような英大衆紙について「より多くの見出しを付け、より多くの新聞を売るために、単純なケースを非常に複雑にしていた。真実よりも混沌が優先されるという見本なのです」と批判し、「このことが始まってからの約3年間、私は騙されたり脅されたり、計算された攻撃に直面しても我慢してきました」と明かした。

最後には「あなたの個人的な生活とかけ離れているように見えても、実はそうではないのです。明日はあなたの身に起こり得るのです」と加えた。

一方で「Associated Newspapers Limited」はこの結果に「失望した」と述べ、さらに最高裁への上告を検討していると伝えた。

画像は『Oprah Daily 2021年3月6日付Instagram「In a newly released clip, @oprah recalls asking Meghan Markle for an interview before her wedding」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)