平安時代末期の武将・源為朝を題材にしたWebアニメ「鎮西八郎為朝」の第1話が、明日12月2日にYouTubeの「佐賀県上峰町PR」チャンネルで公開される。
【大きな画像をもっと見る】「鎮西八郎為朝」が作られることになったきっかけは、為朝ゆかりの地である佐賀県上峰町が、2020年12月にYouTubeで同名のショートムービーを公開したこと。町おこし事業の一環として発表されたこのショートムービーでは、Production I.Gとアニプレックスがアニメを手がけ、ロックバンド・ユニコーンがテーマソングを担当した。同作は300万回再生を突破、9月には「京都アニものづくりAWARD」の地方創生部門で銅賞を受賞。さらにアニメ化を希望する声が多数寄せられたことを受け、上峰町がWebアニメ「鎮西八郎為朝」の制作に踏み切った。
Webアニメのテーマは「人間愛」。上峰町の鎮西山を舞台に、為朝が家族や仲間との交流を通じて成長していくさまが描かれる。ナレーションを佐賀県出身の女優・松雪泰子、鎮西八郎(源為朝)役を武内駿輔、伊東祐経役を上峰町在住の東久仁彦が担当。監督を矢萩利幸、脚本を岸本卓、音楽を岩崎琢が務めている。全13話構成で、第2話以降は2022年5月から毎月1話配信される予定。また松雪、武内からはコメントが到着しており、東のインタビューコメントも届いた。
■ 松雪泰子(ナレーション)コメント
お話(ナレーション担当)を頂いて、まず最初にユニコーンさんの曲とショートムービーを見せて頂き、凄くダイナ
ミックで壮大な物語が始まるのかなとワクワクした感じがありまして「是非に!」という気持ちでナレーションさせ
て頂きました。
まだ画(アニメ)がもっともっとブラッシュアップされて行く段階でのナレーション録りだったので、画(完成され
たアニメ)を想像しながらのナレーションでした。各回流れるナレーションですから一話一話大事に収録させて頂き
ました。
アニメ鎮西八郎為朝、小さな上峰の街から生まれた素晴らしいクリエーターの皆様が集結して完成した作品ですので
、是非ご覧になってください。
■ 武内駿輔(鎮西八郎〈源為朝〉役)コメント
為朝の声を担当致します。武内駿輔です。この度はこの様なプロジェクトに参加出来ますことを、大変光栄に思います。
為朝という人物は、史実では「大柄な乱暴者」という印象のある方ですが、本作では人の愛に触れ成長していく青年として描かれています。彼の一生をどう描いて行くのか、是非注目していただきたいです。
ここからは私事になるのですが…
最近日本の持つ自然や文化、それらと共存し守り抜いてきた人々の素晴らしさに、改めて気付かされる出来事がありました。今作を通して、為朝という人物を語り継いできた上峰町の愛、そして町並みの美しさを伝えられればと思っております。
「鎮西八郎為朝」ぜひご期待ください。
■ 東久仁彦(伊東祐経役)インタビューコメント
出身は福岡県八女市ですが、母の実家が上峰町という縁で、高校2年の時に上峰に引っ越してきました。大学進学を機に上京し、東京で声優やナレーションなどの仕事に携わり、31歳の時に上峰に戻ってきました。現在はフリーで仕事をしながら、福岡市の声優を養成する専門学校で講師を務めています。今回、東京でアニメの収録をするのは久しぶりだったので緊張しましたが、周囲のスタッフや声優さんたちに支えられ、役に入り込むことができました。
上峰に住んでいるので、鎮西山には以前から子どもと一緒に遊びに行ったりと親しんできました。為朝伝説は知ってはいたものの、それほど身近に感じたことはなかったのですが、アニメを通していろんなことを調べていくうちに、親しみがわきました。為朝は、全国各地に伝説が存在し、語り継がれているのに、今ひとつメジャーではありません。でも、裏を返せばそれだけ存在感のある人であったことの証だと思います。アニメの公開で、全国の人が為朝の偉大さを知り、見た人が自分の住む地域を見つめ直し、それぞれの土地に根付いた歴史や伝説を掘り起こして、まちづくりにつなげてもらえたらと思います。
■ Webアニメ「鎮西八郎為朝」
YouTube:2021年12月2日(木)配信開始
※第2話以降は2022年5月から全13話で毎月1話配信予定。
□ スタッフ
監督:矢萩利幸
脚本:岸本卓
音楽:岩崎琢