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東急電鉄、鉄道研修センターの教育施設を増築し「安全共創館」開設

2021年12月01日 19:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
東急電鉄は1日、安全最優先で行動できる「人財」の育成を強化し、安全力のさらなる向上をめざすべく、鉄道研修センター(神奈川県川崎市)の教育施設を増築し、1~2階を安全教育施設「安全共創館」、3~5階を教室・会議室・ワークラウンジとして整備。12月1日に開設したと発表した。


「安全共創館」は、職場の垣根を越えて多くの従業員が力を合わせ、安全をともに創り上げていくとの意味を込め、名づけられたという。



東急電鉄は、これまでも鉄道事業に従事する駅係員・乗務員・技術員の垣根を超えた部門横断的な教育として、過去に東急線で発生した事故を風化させないためのさまざまな研修・訓練だけでなく、年に1度、従業員が事故を振り返り、事故と向き合う場である「東急安全の日」や、各職場の安全に対する施策を共有する「安全かわら版」の発行など実施してきた。

「安全共創館」では、過去に経験した事故の再発・風化防止教育と、事故未然防止教育の2つを軸とした安全に関する部門横断教育を通じ、「ヒト・組織の共創を通じて、一人ひとりが安全のレベルを高め、最善な行動が出来る人財」を育成。全従業員の安全意識のさらなる向上をめざす。


教室・会議室・ワークラウンジについては、部門横断での教育・研修が可能な設備として拡充。横断教育などにより、教育・研修に参加する従業員間(本社・現業間、現業間)のコミュニケーション活性化を図ることで、安全の障害となる問題を一体となって速やかに解決できる安全最優先の企業文化を醸成していく。



東急電鉄では、今後も時代の変化に対応できる高い価値を創造する「人財」を育成するため、安全力・技術力・人間力の向上を進めるとともに、危機管理に備えた体制の整備・訓練、設備とシステムの導入、保守管理、施設や車両の安全対策などを通じ、さらなる安全・安心を追求するとしている。(木下健児)