明石家さんまが企画・プロデュースを務める劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」が、第46回報知映画賞のアニメ作品賞を受賞した。
【大きな画像をもっと見る】西加奈子の同名小説を原作とし、今年6月に公開された劇場アニメ「漁港の肉子ちゃん」は、漁港の船に住む共通点なしの母娘・肉子ちゃんとキクコを描くハートフルコメディ。渡辺歩が監督し、STUDIO4℃がアニメーション制作を担当した。また声優として大竹しのぶ、Cocomi、花江夏樹らが出演している。
受賞を受け、明石家と渡辺監督からはコメントが到着。明石家は「この受賞は、完全にスタジオ4℃さん、渡辺監督の力です。アシストしただけで、もう俺の物じゃないんで。有難いことです。憧れていた報知映画賞、どうしても欲しかったので、頑張った甲斐がありました。今日から報知新聞取るようにします」と綴り、渡辺監督は「私たち送り出す側ができるのは心を込めて作ることだけで、その答えを持ってはいないのです。この受賞は大切な答えのひとつです。私たちスタッフにとってこの上ない喜びです。このささやかな映画を作れて本当に本当に良かったです!ありがとうございました!」と感謝を述べた。
■ 明石家さんま(企画・プロデュース)コメント
この受賞は、完全にスタジオ4℃さん、渡辺監督の力です。アシストしただけで、もう俺の物じゃないんで。有難いことです。
憧れていた報知映画賞、どうしても欲しかったので、頑張った甲斐がありました。今日から報知新聞取るようにします。
■ 渡辺歩監督コメント
この映画を作れてよかった。報知映画賞アニメ作品賞受賞の報を受け最初にそう思いました。数あるタイトルの中から本作を見つけて下さり、審査いただけた事に感動しております。思えば本作はとある親子のささやかな生活をささやかに描く本当にささやかな物語でして、ややもするとアニメ映画になりにくいものかもしれません。
「ターゲットとかそう言うのはええねん。作る側が面白いと思う事が大切」
そう言ったプロデューサーは実は誰よりも時代を見据え、それを大づかみにした上で自身のフィルターを通しプライドをかけて全力でお客さんを喜ばせる。シンプルに見えて、実は奥深い。奥深く見えて、実はシンプル。
「アニメ化」のアイデアは流行への安易な迎合でなく、深く鋭い表現者の嗅覚なのだとプロジェクトが動き出してすぐに気付かされました。
はたして完成した映画はその期待に応え得ているのだろうか…?
はたまた観客にとって優しい映画となれたろうか?心温まると感じてもらえたろうか?
心のおもむくままに笑ったり涙してもらえただろうか?
私たち送り出す側ができるのは心を込めて作ることだけで、その答えを持ってはいないのです。この受賞は大切な答えのひとつです。私たちスタッフにとってこの上ない喜びです。このささやかな映画を作れて本当に本当に良かったです!ありがとうございました!
(c)2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会