メルセデスのルイス・ハミルトンは、今の時点で自身がシミュレーターで2022年型マシンをドライブすることは無意味だと述べている。設計は今も進行中であり、メルセデスの風洞で改善が行われているからだという。
F1チームは、2022年型のまったく新しいマシンを仕上げるプロセスの最中だ。これらマシンは新しい技術レギュレーションに定められた仕様に沿って設計が行われている。
多くのチームとドライバーがすでにシミュレーターで熱心な作業を行い、来シーズンのマシンの感触を得て進歩に役立てようとしているが、ハミルトンはまだ将来のマシンをシミュレーターで試していない。それでもハミルトンは積極的にマシン開発を追っており、今年のマシンと比較して改善が必要だと彼が思う領域についてエンジニアに意見を提供している。
「まだシミュレーターでマシンをドライブしていない。なぜなら文字通りマシン自体に集中しているからだ」とハミルトンは説明した。「このとおり膨大な仕事量だ」
「でも僕はチームと緊密に連絡を取っている。レースの後でさえ、僕はいつも話をしているよ。『これが僕たちのマシンの今の状態だ。そして来年のマシンに僕が欲しいのはこういうものだ。こうしたことに注意していてよ』といったことをね」
「『こうした問題がエンジンにあるが、来年にはなくしてほしいから、解決してくれるかな』こういったことを常に責任者たちと話している」
ハミルトンは、ブラックリーで行われるクルーとのレース後の報告会後に、来年のマシンを担当しているチームとの現状報告会議を行っていると語った。
「レースを終えると長いミーティングだ。通常はまずすべてのデータ照合が一旦終わる週末に、いつもショブ(トラックサイドエンジニアのアンドリュー・ショブリン)とミーティングをする」とハミルトンは明かした。
「そしてボノ(シニアレースエンジニアのピーター・ボニントン)とミーティングをする。その後は来年のマシンを担当しているチームとミーティングをし、彼らの進捗を聞かせてもらう。後方に空力の重点を置くのかそれとも前方か、最低地上高がどれくらいになるか、予想される問題や、彼らが直面している課題、走行中は何が予想されるかといったことを話し合う」
「でも現在の作業は風洞で行われているから、マシンをドライブする意味はない。開発が急速に進んでいるところだからね」