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アサヒグループ、東北地区3工場の購入電力を再エネに切り替えへ

2021年11月28日 09:21  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
アサヒグループホールディングスは11月24日、アサヒビール福島工場、ニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所、ニッカウヰスキー弘前工場の東北地区3工場の購入電力を12月1日から再生可能エネルギーに切り替えることを発表した。


アサヒグループの国内工場では、2021年4月に関東・関西地区の18工場ですでに切り替えが終了。今回の取り組みで合計21工場の電力が再生可能エネルギーに切り替わる。これにより国内のアサヒグループ全生産拠点の購入電力は約54%(143GWh)まで再エネ化が進み、CO2は年間で6.7万t削減される。

同社では、事業活動で使用する電力を2050年までに100%再生可能エネルギーにすることを目指す国際的なイニシアチブ「RE100」に、2020年10月に国内飲料業界として初めて参画。「RE100」に加え、アサヒグループのCO2排出量削減の中長期目標「アサヒカーボンゼロ」の達成に向け取り組みを加速し、2025年までに国内全拠点での購入電力の再エネ化を目指すとしている。



「アサヒカーボンゼロ」の達成に向けては、グループ全体で国内外の製造拠点における再生可能エネルギーの積極的な活用や、製造工程の見直し、物流の効率化などによる省エネルギーの推進などに取り組んでいる。排水由来のバイオメタンガスを利用した燃料電池による発電システムや、CO2分離回収試験装置を導入した実証試験などにも取り組み、研究開発も積極的に推進している。



海外を含めた生産拠点でも、2025年までに全70工場のうち9割となる64工場で再エネ化が進む見込み。東北地区の再生可能エネルギーは、東北電力を通じて購入する。購入する電力は東北6県、新潟県に所在する再生可能エネルギー発電所(水力・地熱)で発電された環境価値(非化石証書)と電気価値が一体となったものであるという。(フォルサ)