同じ収入であっても既婚か未婚か、実家暮らしか等の違いで固定費も異なる。キャリコネニュースでは「手取り20万円以下」をテーマにアンケートを実施。群馬県の30代女性は月の手取りが15万6000円ほどで、生命保険などを月々2万円以上払っているという。
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下」の方にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「月々生命保険やがん保険、収入保障保険等で2万2000円、車の保険3800円」
女性はメーカー(電気・電子・機械系)勤務し、年収はおよそ250万円。自身を
「総支給19万7000円で(社会保険料など)引かれて、月15万6000くらい!現在32歳の女です!」
と紹介している。独身だが、「同居の子ども1人」と回答しており、兄弟とその子どもと一緒に暮らしているようだ。給与の使い途などをこう綴る。
「月々生命保険やがん保険、収入保障保険等で2万2000円、車の保険3800円。携帯は楽天モバイルで初年だけ月1000円くらい、来年からは3980円くらい。家に5万、ガソリン代月4200円(一回分)、姪っ子の洋服代やご飯代、おもちゃや靴を購入したりする。固定費として約月8万」
その上で、「自由に使えるのが約7万」としている。これは結婚や一人暮らしの資金として貯めていたが、「親に300万円貸した」と も書いていた。貯金もかなり減ってしまっただろう。「お金が少ないことにとても不安でしかたありません」「毎月少しでも貯金しようと思います」と書いている。
手取り15万円台で保険料2万2000円は高いような気もするが、実際どうなのか。FPの佐藤祐一さんは次のように解説する。
<手取り15万円台で保険料2万2000円は高いと言わざるを得ません。実はこのようなケースは多く見られます。私の元に相談に来られる方も「お金がないです。お金の相談に乗ってほしいです」と話しているのに携帯電話代、インターネットのプロバイダー代や保険料がかなり高額であるケースが多いです。
食費など、わかりやすいお金については節約する意識はありますが、携帯電話代や保険料といった、制度やシステムがわかりにくいお金は放置されているケースが多いのです。本当に必要な保険なのか、以下の点から考えてみてはいかがでしょうか。
(1)保険が必要となる場面はいつか?
(2)保険が必要となる場面でいくら必要か?
(3)保険が必要となる場面で活用できる社会保障や補助金は何か?
(4) 3を除いてお金はいくら必要か?
例えば、何か病気で入院・治療することになったとしましょう。生命保険文化センターの調査(2021年)によると、世帯主が2~3ヶ月入院した場合、必要だと思う資金額は、月額24.2万円。もし3カ月入院した場合は約75万円ということになります。
病気で働けなくなったときは有給休暇や傷病手当金、高額医療費制度を活用することもできます。これら制度を使った上で、それでも資金が足りないと思うなら、その分を保険で賄えばいいでしょう。このように考えると、それほど大きな保険に入る必要はないということになります。一度保険の見直しをお勧めします>