レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、ここ数戦、悩まされているリヤウイングの問題を、次戦F1サウジアラビアGPまでには解決できると考えている。
DRS(ドラッグ・リダクション・システム/メインプレーンとフラップの隙間を広げて空気抵抗を削減するシステム)使用時、レッドブルRB16Bのリヤウイング上部フラップが振動する現象が何度か見られている。アメリカGP、ブラジルGP、カタールGPで問題が起き、その都度レッドブルは問題解消に取り組んでいるが、カタールでは結局、予選からは、よりダウンフォースが高い仕様のウイングに交換した。交換後のウイングには問題は見られなかった。
ホーナーは、カタールにおいては、チームが追求していたセットアップの方向性に合っていたため、ウイング変更が大きなマイナスになることはなかったと述べている。
「あっちのウイング(ハイダウンフォース仕様)の方を望んでいた。目指すセットアップの方向性がそうだったからだ」とホーナー。
しかし残りのサウジアラビアとアブダビでは低・中ダウンフォースレベルのウイングを使用する可能性が高く、チームにとって問題を解決することが重要となる。
「他のウイングがジェッダかアブダビで必要となるなら、DRSメカニズムの問題を修正することが必要になる」とホーナーは認めた。
レッドブルのリヤウイングの問題は、DRSを制御するアクチュエーターが、フラップにかかる大きな力に抵抗するなかで、ある段階で対処しきれなくなって起きているものとみられている。
DRSアクチュエーターはホモロゲーションパーツであり、現段階でデザイン変更を行うことができない。
しかしホーナーは、次戦サウジアラビアGPに間に合うように問題を解決すると述べている。
「信頼性の面から考えて、アクチュエーターの問題を解決するのは比較的困難ではないはずだ。私はそう考えている」
「長年使い続けてきたものであり、新しいテクノロジーというわけではないのだ」