3人の子どもを育てる大阪府の40代前半男性(IT・通信系/正社員)は、「子どもたちからかけられた思いもよらない言葉」をキャリコネニュースに寄せた。(文:福岡ちはや)
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「現実世界はアリとキリギリスのお話とは違うんだね」
男性一家は世帯年収1400万円の高所得世帯だ。これだけの世帯収入を得るのはやはり大変なようで、男性は「朝早くから夜遅くまで、休日もないときがあるくらい多忙」と苦労を語った。その分日々の生活が潤えば苦労も報われるだろうが、現実はそう甘くない。
「幼稚園、小学生、中学生の子どもたちがいますが、食べ盛りなのでスーパーや市場まで買い出しに行き、食費を浮かせています。携帯は格安のプラン、外食もほぼできません。税金だけは多く支払っているので、その分ふるさと納税は限度額ギリギリまでして、食費に還元しています。児童手当、無償化、給付関係はほとんど所得制限に引っかかり対象外です」
男性は子どもたちに「学費を考えると公立に行ってもらわないと厳しい」と伝えた。子どもたちからは、次のようなことを言われたという。
「努力して受験を乗り越え、就職できても結局損するだけ。現実世界はアリとキリギリスのお話とは違うんだね」
それに対し男性は、
「日本は頑張って努力して収入を得られるようになった人が報われない国だけど、だからといって自分もキリギリスでいいやではなくて、日本からいつでも出ていけるように力をつけて」
と子どもたちに伝えたという。