劇場アニメ「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」の生配信イベントが11月19日に行われ、アリス役の竹達彩奈、仮面の少女役の丹生明里(日向坂46)、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記が出演した。
【大きな画像をもっと見る】アフレコはキャストごとに行われたため、この日が初対面となった竹達と丹生。“埼玉愛”や“シューティングゲーム好き”といった共通点で盛り上がり、和気あいあいとしたムードでトークは進んだ。劇場長編アニメの声優に初挑戦した丹生は「共演陣の方も超豪華で、この中に私が入っていいのか?と緊張しました」と振り返り、この日関係者向けの最速試写で完成した作品を観て「(自分の名前が出てくる)エンディングで感動し過ぎて泣いちゃいました」と明かした。竹達も「私も映画作品で主演は初めてで、(完成した映画を観て)ウルっときて感動してしまいました」と共感した。
この日の試写は国内最高レベルの音響設備が整った会場で行われ、7.1chで前後左右から立体的に音を感じられる環境で上映された。竹達は本作の音響、音楽について「とにかくすごいとしか言いようがない! 音がいろんなところから聴こえるのもすごいし、今までスマホの中で聴いていた音楽が、映画館で立体的に聴こえるのに感動しました。それだけで泣いちゃうくらい、ファンには絶対にうれしい仕様になっていました。細かいんですが雨の音が聴こえたり、夜のシーンでも耳をすますと虫の声が聴こえて季節を感じられたり、すごかったです」と絶賛する。丹生も「(音を)3Dに感じました。楽曲のシーンが結構あったんですけど、オーケストラのコンサート会場にいるような感じで、360度から音色に包まれているような……。映画館で味わったことのない音色が感じられて、ドアの開く音すら『ギィー』とリアルに聴こえてきて、1つひとつの音が丁寧過ぎてさすがでした」と感動を口にした。
物語について竹達は「観終わったあとすごく切なくて、優しくて、温かくて、じんわりした気持ちになりました。話は全部知ってるし、ゲームも含めて長年アリスを演じてきたのに、すごくいい作品で、素敵な話だから何回見ても感動してしまうんです」と述懐。「最後まで見て『そうだったの!?』というところもありました。観終わってまた一から観たら 『あのときのあのキャラの行動の意味とか、あの音はそういうことだったんだ!』とわかってもらえると思います。何度でも発見してもらいたいです」とアピール。一方の丹生は「『ああ、愛だな、愛!』と思いました。本当に愛を感じました」とコメント。「ストーリーにも感動したしなんと言っても音楽にも感動して……こんなに2つのことで感動できる作品ってなかなかないよなって思いました」と語る。吉田アナも「絵本のように何十年も生き残る作品。それぞれの曲がなぜここに出てくるか意味があるんです」と称賛した。
また竹達は自身が演じたアリスに触れ「今までゲームではなかった、ちょっと大人なアリスが出てきちゃったので「え? 今まで演じたことない!』ってびっくりしましたけど、成長した大人のアリスを演じられてうれしかったです」と満足げな様子を見せる。丹生曰く「『謎に包まれている』と言うのがぴったり」な仮面の少女。丹生はアフレコを振り返り「普段(声が)『高い』と言われるけど『いつもより低めに』というのは挑戦でした」と思い返す。そんな丹生の芝居について、竹達は「すごいなって思いました。収録は1人で、掛け合いもない中であんな自然にちゃんと(ほかのキャラクターとの)お芝居を一緒にしていて、最近のアイドルの方は器用でなんでもできちゃうんだなあ……って悔しい気持ちになりました」と称えた。この日の配信ではアリスと仮面の少女が出会うシーンが一部公開され、「さわらないで」と冷たい口調で言葉を発する仮面の少女について、吉田アナは「一瞬丹生さんとわからない!」と言い、竹達も「丹生さんと言えばキラキラの笑顔が頭に浮かぶのに、『キライ』とか『さわらないで』と言う人と同じ人なのか……?と脳が混乱しています」と普段の丹生とのギャップに驚いていた。
最後にファンに向けて、丹生は「初めての劇場版アニメのアフレコが『DEEMO』で本当によかったと心から思えた素敵な作品なので、たくさん楽しんでいただきたいです!」と呼びかけ、竹達は「なんて言ったらいいかわからないくらい、魅力が詰まった作品になっています。さまざまなプロフェッショナルの方たちが心を込めて作った、楽しんでいただける作品になっています」と力強くアピールした。なおイベントのアーカイブは、YouTubeの「ぽにきゃん-Anime PONY CANYON」チャンネルとLINE LIVEの「ぽにきゃんアニメ公式」で配信されている。
2022年2月25日に公開される劇場アニメ「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」は、アプリゲーム「DEEMO」を原作とした作品。謎の生物・Deemoが孤独にピアノを奏でている城に、記憶を失った少女・アリスが空から舞い降りてきたことから物語が展開される。
■ 劇場版「DEEMO サクラノオト -あなたの奏でた音が、今も響く-」
東京・新宿バルト9ほかにて2022年2月25日(金)全国ロードショー
□ スタッフ
原作:Rayark Inc.「DEEMO」
総監督:藤咲淳一
監督:松下周平
脚本:藤咲淳一、藤沢文翁
キャラクターデザイン:めばち
主題歌制作:梶浦由記
主題歌:高島一菜「nocturne」(PONY CANYON)
制作:SIGNAL.MD、Production I.G
製作:ポニーキャニオン
□ キャスト
アリス:竹達彩奈
仮面の少女:丹生明里(日向坂46)
サニア:鬼頭明里
ロザリア:佐倉綾音
ミライ:濱田岳
匂い袋:渡辺直美
くるみ割り人形:イッセー尾形
ハンス:松下洸平
バレンスキー:山寺宏一
(c)2021 Rayark Inc. /DEEMO THE MOVIE Production Committee