11月21日、WRC世界ラリー選手権第12戦モンツァの競技最終日がイタリア・ロンバルディア州のモンツァ・サーキットで行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝を飾るとともに通算8回目となるドライバーおよびコドライバーチャンピオンに輝いた。
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加し、トヨタ・ヤリスWRCでラリー・モンツァに出場した勝田貴元は、SS14で4番手タイム記録するも、続くSS15でバリアにヒットしサスペンションを破損してしまう。リタイアの可能性もあったなか、メカニックたちは15分間という短いサービスでクルマの修復を終わらせ、勝田をパワーステージに送り込む。その努力に応えるかのように、勝田は最終パワーステージで2番手タイムをマーク。現行WRカーのラストイベントを総合7位でフィニッシュした。
「マニュファクチャラーズタイトル、ドライバーズタイトル、コドライバーズタイトルをすべて同時に獲得するために、我々は非常に努力してきました。チームには本当に感謝している」と語るのは、今シーズンからTOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めているヤリ-マティ・ラトバラ。
2017年から5シーズンに渡りWRCを戦ったヤリスWRCは通算26勝をマークした。新しい時代の“ラリー1”規定が導入される2022年シーズンからは、ハイブリッドシステムを搭載する次世代のラリーマシン『トヨタGRヤリスWRCラリー1』が、TOYOTA GAZOO Racing WRTの新たにワークスカーとして、世界最高峰シリーズを戦っていくことになる。