2021年F1カタールGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンはポールポジション、バルテリ・ボッタスは3番手だった。ふたりとも決勝をミディアムタイヤでスタートする。
ハミルトンのタイムは2番手マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)より0.455秒速かった。トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは「ルイスは見事なラップでポールを獲得した。今日はポールに手が届くと感じてはいたが、0.45秒以上のギャップというのは予想以上だった」とコメントしている。
ボッタスは、Q3終盤のイエローフラッグを無視した疑いで審議対象になっており、日曜に裁定が出る予定となっている。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 2番手(1分22秒388:ソフトタイヤ/16周)
予選 1番手(Q1=1番手1分21秒901:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分21秒682:ミディアムタイヤ/:Q3=1番手1分20秒827:ソフトタイヤ)
今日の予選にはとても満足している。昨日は苦労した。木曜、金曜と(腹痛で)体調が良くなくて、プラクティスで苦戦していた。そのために深く掘り下げる必要があり、昨夜エンジニアたちと一緒に遅くまで作業に取り組んで、改善できるエリアをたくさん見つけた。
今日は最高の気分だった。昨晩よく眠ったら、ずいぶんよくなった。FP3に向けていくつか変更を施したら、それがうまくいった。その流れを予選に持ち込むことができたんだ。
最後に本当に美しいラップを走れた。このコースは高速で、中・高速コーナーが続き、走っていて気分がいい。
レースについては、このトラックでの経験がまだ少ないけれど、前のマシンについていくのは楽ではないと思う。
タイヤのデグラデーションは大きくはないだろう。だから1回ストップか2回ストップになると思うけど、それは明日になれば分かるだろう。ターン1までの距離が長く、幅も広い。(スタートで)全力を尽くすよ。
■バルテリ・ボッタス(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
FP3 1番手(1分22秒310:ソフトタイヤ/17周)
予選 3番手(Q1=2番手1分22秒016:ソフトタイヤ/Q2=5番手1分21秒991:ミディアムタイヤ/:Q3=3番手1分21秒478:ソフトタイヤ)
今週末は好調だね。でももちろん今日の予選には少しがっかりしている。
昨日は快適に走れていたが、今日は速さを失ってしまったので、何が起きたのか、少し混乱している。
予選ではとても苦労した。特にターン1ではタイヤの準備がうまくできなかった。なぜなのか調べる必要があるけれど、僕としてはベストを尽くし、マシンの性能すべてを絞り出そうと努力した。
でも(3番グリッドは)コースのクリーンな側だし、2台揃って上位からスタートできる。
僕には失うものはない。いくつか選択肢があるし、2台でレッドブル1台と戦える。だから普通に考えれば、いい状況だ。明日は接戦になるだろうね。