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BTS J-HOPE&JIMIN、JIN&JUNG KOOK、V&SUGA……ビハインド映像から見えたコンビの相性

2021年11月21日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

BTS「Permission to Dance」

 BTSが、11月11日~16日にかけて公式YouTubeチャンネル『BANGTANTV』に、4本のBANGTAN BOMBを公開した。BANGTAN BOMBとは、BTSがデビューした当初から不定期に更新されているビハインド映像。MV撮影や番組収録、イベントの合間など様々な活動の裏側で見せる、彼らの素顔をとらえたものだ。


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 メンバーが予めカメラを意識してファンに呼びかけるようなメイキング映像とは異なり、突発的に始まる彼らのコミュニケーションにすぐ撮影をスタートさせるというのがBANGTAN BOMBの大きな特徴。身構えることなくメンバー同士のやりとりを堪能することができるのだ。


 わずか数分という短いコンテンツではあるものの、「あの映像作品はこんなふうに撮影されていたのか」とARMY(ファン)にとっては何倍も楽しむことができる、うれしい計らいともいえる。そんなBANGTAN BOMBでは、メンバー間の関係性が改めて浮き彫りになる瞬間が見えてくる。今回は、最新のBANGTAN BOMBから気になったコンビをピックアップしていきたい。


■絶妙な距離感でJ-HOPEがJIMINを超接近撮影


 11月16日にアップされた「Hobi’s POV」と題したBANGTAN BOMBでは、J-HOPEがハンディカメラを持って個人撮影中のJIMINの元へ。金とピンクが映えるヘアスタイルを披露したJIMINに「超サイヤ人じゃないの?」とニヤリ。そしてカメラマンに撮影されながら、J-HOPEのカメラにも狙われるというシチュエーションに、思わず照れ笑いするJIMINの様子が映し出される。しかし、次の瞬間には切り替えてスッとした表情を見せるのは、さすがプロ。その後もJIMINは指でハートを作って見せたりと、余裕の表情で撮影を進めていく。対して、J-HOPEもメンバーならではの超どアップなJIMINを撮ることができてご満悦の様子だった。


 J-HOPEとJIMINは、かつてルームメイトとして絆を深めてきた仲。2人ともダンス好きであり、人懐っこい性格の持ち主であるなど共通点も多く、お互いに「よく似ている」「完璧なルームメイト」と認め合うインタビューも見受けられた。今回の「Hobi’s POV」も超至近距離で撮影しているものの、彼らの間ではどのくらいのおふざけがJIMINの個人撮影に支障をきたすことなく楽しめるのかという、最適な距離感をつかめているから成立しているのだろう。その絶妙な信頼関係を再確認することができる映像となった。


■阿吽の呼吸でアイスを開けるJINとJUNG KOOK


 続いては、11月13日にアップされた「Can’t Say No to Ice Cream」から。暑い中、撮影をするメンバーにアイスの差し入れがやってくる。すると、真っ先にやってきたのはJINとJUNG KOOKだ。袋に入ったアイスを手に、JINがJUNG KOOKに視線をやると、すぐにJUNG KOOKも状況を理解して両手を掲げる。すると、2人はそのまま「1、2、3!」と、ハイタッチをする形で袋を開けるという息ピッタリの動きを披露したのだ。さらに、キャップ部分を交換してそれぞれ異なる味を楽しもうという仲の良さも垣間見えた。


 この2人といえば、たびたびビハインド映像にふざけあう姿が映し出されるコンビ。最年長であるJINと最年少のJUNG KOOKが遠慮なく遊び始めることで、周囲にもその肩肘張らない自然体な空気が広がる。2人の間にVがやってきて“アイスの歌”を熱唱し、JINとアイスを取り合うバトルに発展したのも、そんなやりとりを見たRMが「やれやれ」という表情を浮かべて笑いを誘うのも、それが許される柔らかな雰囲気があればこそ。まるで“少年たちの夏休み”といった微笑ましいムードの中で「Permission to Dance」のMVが撮影されたのだと思うと、見ているこちらも思わず体が動き出すような楽しい気分になるのも納得だ。


■かわいい犬に真逆の愛情表現をするVとSUGA


 ラストは、11月14日にアップされた「Meeting with Doggo」より。撮影現場に訪れたポメラニアンを愛でるメンバーが映し出されるのだが、なかでも人一倍メロメロになっているのがVだ。随分と小柄であることから「何歳ですか?」と熱心に尋ねる様子も。なぜなら、Vも同じくポメラニアンの愛犬・ヨンタンを飼っているからだ。しかし、目の前の犬はまるで子犬のようなサイズなのに、2歳の成犬というから驚きを隠せない。J-HOPEに「(ヨンタンと)なんでこんなに違うんだ?」と聞かれて、「もうほぼゴジラくらい」と答えるV。Vの愛情たっぷりにすくすくと育っていることが伝わってくる。


 その後も、なかなか犬のそばから離れようとしないV。一方、他のメンバーも代わるがわる犬を可愛がるなかで、「人を鬱陶しがってる」と実にクールなリアクションを見せたのはSUGAだった。しかし、SUGAの一見そっけなく見える言動も犬の負担になっていないかを心配しているのだと考えると、ベクトルが違うだけで同じように愛情深いのだとわかる。本当に犬に対して興味がなければ、わざわざそばにくることもないだろうし、右手を見るとしっかりと犬の手を握っているのだから。


 先述したように「Can’t Say No to Ice Cream」でもVはJINとアイスの争奪戦を繰り広げ、その前にはJ-HOPEの肩に手をかけて歌っていた。映像をよく見返すと、その場にRMと共にSUGAも近づいているのがわかる。もみくちゃになるVとJINの横でも、一瞬だけ映像の右端にパープルの袖が映り込むことから、その様子をSUGAはじっと見守っていたのだろう。愛情のあふれるままに子犬のようにじゃれていくVと、そっと近づいて見つめるもふらりと去っていく猫のようなSUGA。そんな両極端な愛情表現が混在するのも、BTSを面白くしている部分といえるだろう。


 BTSが世界中から愛されるグループとなったのは、メンバー自身が自由にのびのびとBTSという集合体を楽しんでいるのが伝わってくるからかもしれない。1人ひとりの個性を尊重し、1つの価値観に押し付けられるようなこともなく、それぞれの形で愛情を発信していく。これからも彼らの生み出していく多くの作品と共に、メンバー同士の関係性という部分でも、私たちを魅了していくに違いないBTS。その最新の様子を伝えてくれるBANGTAN BOMBが、今後も更新されることを楽しみにしている。(佐藤結衣)