F1第20戦カタールGP予選で、イエローフラッグを尊重しなかった疑いがあるとして、スチュワードは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)を召喚し、調査を行うことを発表した。
Q3終盤、トップ10に残ったドライバーたちが最後のアタックをしている際に、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が縁石に乗ってフロントウイングを破損、そのウイングでフロントタイヤが傷つき、パンクが起きた。ガスリーはメインストレートに入ったところでストップ、コース上には黄旗が出た。
予選後、フェルスタッペンについては「二重の黄旗振動」、ボッタスとサインツについては、「黄旗振動(シングル)」をそれぞれ尊重せず、国際競技規則附則H 2.5.5.b)条(黄旗に関する規則)に違反した疑いがあるため、事情説明を求めるという声明を、スチュワードは発表した。いずれもヒアリングは決勝日の午後に行われる(フェルスタッペンは13時、サインツは13時30分、ボッタスは13時45分)。
国際競技規則において、イエローフラッグへのドライバーの対応が厳格に定められている。さらにカタールGPでのレースディレクターのイベントノートにおいてもイエローフラッグ時に関する記述があり、ダブルイエローセクターを通過したドライバーはそのラップを削除されるとも記されている。
フェルスタッペンは予選2番手、ボッタスは3番手、サインツは7番手タイムを記録した。イエローフラッグ振動時に十分な減速を行わなかったと判断された場合、過去の例からグリッド降格ペナルティを受ける可能性が高いと考えられている。