2021年F1第20戦はロサイル・インターナショナル・サーキットでのカタールGPだ。ロサイルはMotoGPの開催地としてはおなじみだが、F1が開催されるのは今年が初めてとなる。そのため、ルーキーの角田裕毅は、他のドライバーたちと同じ条件で戦えるとして、期待をかけている。
前戦ブラジルGPはスプリント予選フォーマットで行われ、アルファタウリ・ホンダの角田は、初めて走るコースで困難を強いられた。
「初めてのブラジルは楽しく、面白いと思えるコースがまた増えました」と角田は振り返った。
「インテルラゴスはとても独特で、素晴らしい雰囲気の中、ファンはメキシコ同様にとても情熱的でした。ただ、コース上では望んでいたほどスムーズにはいかず、コースへの適応はうまくできたと思いますが、1時間のフリー走行だけで予選に臨むというのは厳しかったです」
「スプリント予選ではスタートが悪く、決勝では(ランス・)ストロール選手とのインシデントによるダメージでマシンのドライブがとても難しくなりました」
カタールGPの舞台ロサイルは3連戦のなかで最も挑みやすいかもしれないと、角田は予想している。
ロサイルは約1kmのメインストレートと16のコーナーを備えたレイアウト。砂漠の中にあるため路面に砂が舞い込み、タイヤのグリップに影響する可能性がある。またトワイライトレースであり、決勝中に気温が大幅に下がるだろうことも特徴のひとつだ。
「それ(ブラジルGP)から数日でカタールを迎え、もっとうまくやれるかトライできることがうれしいです」と角田。
「カタールでは僕だけでなくみんなレースをした経験がないので、その点では条件はイコールですし、コースもメキシコやブラジルよりも入り組んでいなくて覚えやすいので、3連戦の中では今回が一番臨みやすいかもしれません」