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クリスマスのパン「シュトーレン」をイヤリングに 元職人が切り盛りするミニチュアパン工房

2021年11月17日 15:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

クリスマスのパン「シュトーレン」をイヤリングに 元職人が切り盛りするミニチュアパン工房

 生粋のパン好きというima_panさん。その「好き」が高じて、今年(2021年)夏には17年間勤めていた都内のベーカリーを退職し、「ミニチュアパン工房 ima_pan」の屋号で、本格的に創作活動を開始するほど。


 元職人ならではの、専門的視点を持って制作された作品は、可愛いと本格さが合わさった食の宝石。先日はTwitterにて、最新作「シュトーレンとホットワイン」を公開しました。


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 「私が活動を始めた3年前から作っているモチーフ作品なんです。パン屋にとって、12月は『シュトーレン』一色なので、『クリスマス=シュトーレン』はごく普通の感覚で製作しました」


 そう背景を語るima_panさん。ちなみにシュトーレンは、生地にレーズン・オレンジピール・ナッツなどが練りこまれたドイツ発祥の菓子パン。「シュトレン」などとも表記されます。


 筆者も以前、製パン関係の仕事に従事していた時期がありますが、毎年秋口あたりになると、「そろそろ準備しなきゃ」と、クリスマスの販促に合わせて数量を調整する程度には、おなじみのパンだったりします。


 さて、そんな「クリスマスパン」のシュトーレンのミニチュアを、毎年ブラッシュアップしながら製作しているというima_panさん。


 「元々がのめり込みやすい性格ということもあるんですが、粘土製作も何年もしていると、出来る表現やこだわりのレパートリーが増えていくので試しています」


 本年度の「シュトーレン2021」は、ホットワインと組み合わせたモチーフ。


 星の取り付け部分に、ナッツや色鮮やかなドライフルーツが所狭しと敷き詰められたシュトーレンに、カットりんごの取り付け部分に、グラスから零れ落ちそうなほどカットフルーツに、たっぷりと注がれたホットワインのピアス/イヤリングになっています。


 「今回一番こだわったのがホットワインでした。『デフォルメされた可愛さ』ではなく、『どの角度からでも伝わるリアル』を追求したため、どうしてもフルーツの質感や配置に納得できずに、何度も作り直しを行いました」


 素敵が詰まったima_panさんのミニチュアパンアクセサリー。パン好きでなくても、一度は試したくなる魅力を振りまいています。


 なお、ima_panさんは、Twitterの他にもInstagramにて作品や製作風景を公開しています。



<記事化協力>
ima_panさん(Twitter:@ima_pan3/Instagram:@ima_pan0918)


(向山純平)