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ニキビの治療薬で死にかけた男性、白斑と全身脱毛症になるもモデルに!(米)<動画あり>

2021年11月17日 06:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

ニキビの治療薬を使う前の男性(画像は『KirtusKwincy 2016年5月9日付Instagram「Mothers Day.」』のスクリーンショット)
ニキビの治療薬に激しいアレルギー反応を起こして死にかけ、外観が変わってしまったという男性が、過酷な経験と自分を受け入れるようになるまでの心の葛藤を語った。モデルとして第2の人生を歩み始め、「人々をインスパイアできれば!」と前向きに生きる男性を『Truly』『Metro』などが伝えている。

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米ルイジアナ州セント・マーティンビルに住むカート・ティボドー2世さん(Kirt Thibodeaux II、31)は2017年、皮膚科医が処方したニキビ治療薬により重症薬疹の一つである「薬剤性過敏症症候群(DiHS/DRESS)」を発症した。

カートさんが処方されたのは抗生物質「ミノサイクリン」で、服用後しばらく経つと体温が約39.4度まで上昇し、悪寒がして全身に紅斑が現れたものの「初めて飲む薬だから、身体が慣れるのに時間がかかっているのだろう」と軽く考え、母に知らせることもなかった。

しかしカートさんの症状は急速に悪化。藁にもすがる思いで駆けつけた病院では、医師に「あと1時間遅かったら命はなかったでしょう」と言われるほどだった。カートさんは腎不全を起こしかけ、肺に水が溜まって息をするのもやっとの状態で、「薬剤性過敏症症候群」と診断された。

ところがカートさんの悪夢はここで終わらなかった。それまでの症状は直ちに治まらず、その後は脱毛症と白斑を発症、頭髪が束になって抜け、皮膚の色素が抜けて白い斑点ができ始めた。これは免疫系が正常に機能せず、体が自分の組織を攻撃してしまう自己免疫疾患によるものと考えられており、カートさんは体の変化に心が追い付いていかずうつ状態に陥った。


カートさんは当時の自分を次のように振り返る。

「全身の皮膚がボロボロと剥がれ落ち、炎に包まれているかのような痛みに襲われた。次々と新しい皮疹ができ、水疱瘡よりも酷い状態だった。それだけじゃない。常に寒くて震えが止まらず、手や足の爪まで抜け落ちた。」

「そのうち滅多に外出しなくなり、まるでモンスターのようになった自分を醜いと感じるようになったんだ。」

そんなカートさんをサポートしたのは家族や友人だったそうで2018年7月、1年以上投稿を止めていたInstagramを再開すると病気を告白、その後はユニークな体を武器にモデルの仕事に活路を見出した。


カートさんは「家族や友人の愛がなかったら今の自分はいないと思う。自分を受け入れるようになるまでに1年もかかったけど、こうして生きていられるのは奇跡だと感じるよ」と述べると、これまでの葛藤をこう吐露した。

「正直に言うと、禿げてしまうことには常に抵抗感があったけど、白斑を嫌だと思ったことはないんだ。症状が進んでからは頭部だけでなく眉毛、まつげなど全身の体毛がなくなる全身脱毛症になってしまってね。もちろん最初は戸惑ったけど、今はそんな自分の全てを受け入れて愛することができるようになった。それに僕の皮膚はとてもスムーズで美しいと思っている。」

「病気の痛みは思い出すだけでもつらいけど、完全に回復してからは全てがいい方向に走り出した。自分がモデルをしているなんて今でも信じられない気持ちだね。ただ今の自分はパワフルで、力強く、美しいと感じる。常に進化している現代社会では多様性こそ重要だと思っているよ。」


なおカートさんには「よく乗り越えた!」「こんな副作用がでるなんて驚いた」「家族や友人の愛に感謝だね」「まるで蝶のように美しく変身したと思う」「医師の処方に問題はなかったのか?」「精神的にかなりつらかったと思う。これからの人生を楽しんで」「内も外も美しい!」「ハンサム!」「ゴージャス!」といった声があがっている。



画像は『KirtusKwincy 2016年5月9日付Instagram「Mothers Day.」、2018年10月18日付Instagram「Life can always change」、2020年9月25日付Instagram「Alopecia Awareness Month」、2021年6月26日付Instagram「Bak in Blood」、2021年9月6日付Instagram「It is always a great privilege to share my story.」、2021年10月22日付Instagram「it just FEELS as good as it LOOKS」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)