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織田奈那が振り返る、1st写真集の撮影と気持ちの変化 「やっぱり人に感動を与えることがしたい」

2021年11月16日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

織田奈那

 俳優やインフルエンサーとして活躍の場を広げる織田奈那の1st写真集『無頼派の純情』(KADOKAWA)が11月4日に発売された。沖縄を舞台に、今までにないほどの大人っぽさを披露している。優しそうな瞳に映る覚悟。そこには、これからの活動に向けた強い気持ちが込められているように感じられた。


 はじめての写真集。はじめての沖縄。織田奈那は、何を思ってカメラの前に立っていたのだろうか? 話を聞かせてもらうと、「人見知りなんです」と控えめに笑いながら、自分自身に対するまっすぐな想いを語ってくれた。


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■今までに見せたことのない大人っぽさ


――本作の制作が決まった経緯を教えてください。


織田:KADOKAWAさんから「1st写真集を出しませんか?」とオファーをいただいたことがきっかけでした。それまで写真集を出したいとも、出せるとも思っていなかったので、どんな写真集になるのか全く想像できなかったですし、お話をいただいたときは悩みました。でも、考えるうちに、今しかない20代の自分の姿を残しておくのもアリなのかなって気持ちになって。それで出させていただくことになりました。


――実際に撮影してみていかがでしたか?


織田:今まで、水着やランジェリー姿での撮影をしたことがなかったので、全てが初挑戦って感じでした。雑誌の撮影と違って、写真集は一冊まるまる自分ですしね。沖縄に3泊4日滞在しての撮影だったんですけど、最初はとにかく緊張していました。そしたら、カメラマンの(熊谷)貫さんが「考えすぎないで、そのままの感じでそこに立っていてくれたらいいんだよ」って声をかけてくださって。とても心強かったですね。おかげさまで、日数を重ねるごとに少しずつ素を出せるようになりました。


――見させていただくと、これまで織田さんのことを応援されてきたファンの方がビックリするような、大人っぽい表情がたくさんありますよね。


織田:そうですね。私ですら見たことのないような表情を撮っていただいたので、自分でも驚きました(笑)。写真集を通して、ファンのみなさんに新しい私の姿をお見せできるのが嬉しいです。


――前髪を分けたり、上げたり。今もそうですけど、前髪のあるイメージが強いので、ないだけでだいぶ雰囲気が変わりますよね。


織田:私、自分の眉毛が好きなんですよ(照)。ちょうどこのとき、眉毛を出したくて、前髪を伸ばしていたんです。確かに、前髪だけで印象が大きく変わりますよね。


――それに、本作で着られている衣装は、デザイン性が高くておしゃれなものが多いですよね。どれも、大人っぽい雰囲気に似合っていると感じました。


織田:ありがとうございます。おしゃれな写真集にしたかったので、スタイリストさんには「大人っぽさもありつつ、カジュアルさも残しつつ」といろいろオーダーさせてもらいました。輸入物の下着とか、海外製のものもいくつかあったので、メイクもそれに合わせてもらって。綺麗な姿を撮っていただけたので、スタッフのみなさんには本当に感謝しています。


――特に気に入っている衣装はどれですか?


織田:紺色のセーターの下に着ているピンク色のランジェリーですかね。衣装だけでなく、ヘアメイクも大人っぽいですし、このシーンは全部がお気に入りです。


――そして、タイトルは「無頼派の純情」。特徴的ですよね。どのようにして決まったんですか?


織田:いくつか候補をいただいて、そのなかでいちばんしっくりきたものを選びました。選んだ理由は……、文字的にカッコいいなぁと思ったからですね(笑)。


――「無頼派」というと、一群の文豪を指す言葉でもあります。字の通り「頼るところが無い」という意味もありますが、織田さん自身も、どこかにそういう意識がありますか?


織田:そう言われると、子どもの頃から人と同じが嫌なタイプでしたね。周りの目を気にせずに、自分を貫くところがあったと言いますか。そう思うと、私の性格と重なる言葉とも言えるかもしれないですね(笑)。


■自分の意思を持てるように


――もともと入れる予定のなかったカットも追加されたんだとか。それは、どの辺のカットですか?


織田:最後の方のページにある海で撮ったカットです。撮ってもらった直後は、「ちょっと大胆すぎるかなぁ」「恥ずかしいなぁ」と思って、入れるのを躊躇っていたんですけど、撮影から一年経って、気持ちが変化して。貫さんも綺麗に撮ってくださったし、このときにしか残せない写真だと思うと、不思議と入れておきたいって思うようになったんですよね。


――時間が経ってから見返すと、写真の見え方も変わりますよね。


織田:そうですね。大人っぽい姿を撮ってもらった気でいましたが、一年経った今となっては、ちょっぴり幼さも感じるんですよね。デビュー当時の17歳だった頃から私を知ってくださっている方には、成長を感じてもらえる写真集になっているはずなんですけど、私からしたらもう幼く見えちゃって。


――それは、この一年の間で織田さん自身に大きな変化があったからでしょうか?


織田:それはあると思います。アイドルを卒業して、今後どうしていくかを自分なりに考えたとき、ちゃんと意思を持たないといけないってことに気が付いたんですよね。アイドルをやっていたときは大人数いたし、自分の意見をあまり主張してこなかったというか。むしろ、主張しない方がいいとさえ思っていました。でも、そうやって自分の意見を塞ぎ込むうちに、いつの間にか、自分が感じていることに無自覚になって、発信するのが難しくなってしまったんですよね。ひとりになって、はじめてその現実にぶつかって、これは良くないなって。


――自分自身とまっすぐ向き合う一年だったと。


織田:はい。自分を見つめ直す時間をなるべく多く作って、素直な気持ちをちゃんと知ることからはじめようと意識し出したタイミングでした。舞台で同世代の役者さんとご一緒しても、みなさん自分の気持ちを言語化するのが上手で。私は全然できていないんだなって、ひたすら痛感する日々でした。


――写真集の撮影も、自分だけを撮ってもらえるという意味では、自分と向き合う作業の一環だと思うのですが、本作の撮影を通して何か答えは見つかりましたか?


織田:自分のやりたいことは一体何なんだろうって考えると、やっぱり人に感動を与えることなんですよね。それこそ舞台や劇に出演して、見てくださる方の心を動かせる存在になりたい。エンターテイナーになりたいんです。ありがたいことに、お芝居の仕事もたくさんやらせていただいています。難しいと感じることばかりですけど、楽しい瞬間もたくさんあるので、これからも続けていきたいですし、もっと成長していけたらなって思います。


――今後の活躍も期待しております! では最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。


織田:本作には、今まで誰にも見せたことがないような表情がたくさん詰まっているので、ずっと応援してきてくださったファンの方にも新鮮な感覚で楽しんでもらえると思います。ぜひ、私の成長を感じてください。そして、今後とも応援よろしくお願いします!