11月14日、2021年MotoGP第18戦バレンシアGP MotoGPクラスの決勝がスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われた。バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)は10位、フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は11位で完走したが、「本当に速く、オーバーテイクは不可能だった」と語った。
ロッシの引退レースとなった第18戦バレンシアGPでは、ロッシが10番手、モルビデリが11番手からレースをスタートさせた。好スタートを決めたロッシは9番手にポジションアップするが、モルビデリは13番手にポジションを下げる。
しかし、ロッシの後方を走る中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が転倒を喫し、エネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)はロッシをオーバーテイク。そのため、9周目にはロッシをモルビデリが追う師弟コンビの対決となった。
その後はコンマ3秒ほどのギャップで、レース終了の27周までポジションは変動せず、ロッシが10位、モルビデリが11位でフィニッシュした。
モルビデリは「幸運にもバレンティーノの後ろについて、ラストラップまでその走りを楽しむことができたよ。本当にラッキーだった」とレース後に語った。
「レース前は、できるだけ彼から離れたところを走りたいと思っていたんだ。彼の最後のレースに、どんな形でも影響を与えるようなことにはなりたくなかったからね」
「しかし、気づいたら彼の後ろにいて、僕はただその状況をエンジョイしたよ。懸命にプッシュし、ついて行こうとトライし続けたが、彼は本当に速く、オーバーテイクは不可能だった」
「しかも、最後にまた一段階ペースを上げたんだ。見事な走りに驚かされたよ。僕は本当にラッキーで、素晴らしいレースになった」