一時は苦しい展開となるかと思われた884号車林テレンプだったが、トップに立っていた18号車Weds Sport 86をかわし石川から清水英志郎に交代すると、トラブルはありながらもしっかりと走りきり、トップチェッカーを受け884号車林テレンプ SHADERACING 86が2021年のチャンピオンを決めた。
■ST-Qはカーボンニュートラルに向けた2台が並んでチェッカー 予選の結果でチャンピオンが決まったST-5は、72号車TRES☆TiR☆NATSロードスターがレース序盤をリード。66号車odula TONE MOTULロードスター、456号車とodulaの2台が続く展開。トップの72号車TRES☆TiR☆NATSは66号車odula TONE MOTUL、456号車odula Star5 Roadsterの2台に対し序盤からリードを築き、金井亮忠から岡田衛に交代する。
ただ、odula勢は燃費走行を続けており、2回のピットストップで先行。最後は3回目のピットストップで給油を行った72号車TRES☆TiR☆NATSロードスターを駆る猪爪杏奈が力走をみせるも、456号車odula Star5 Roadsterが優勝。2位は今季チャンピオンのodula TONE MOTULロードスターに。72号車TRES☆TiR☆NATSロードスターは3位となった。
一方、バイオディーゼル燃料を使う37号車MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIOは、寺川和紘がスタートを担当し、1時間のスティントをきっちり消化。ピットインの回数で速さに優るORC ROOKIE Corolla H2 conceptをリードしていく。井尻薫に交代した後もST-5勢と同様に2ピット3スティントで走りきり、マツダの常務執行役員でもある前田育男がチェッカードライバーを務めた。
ORC ROOKIE Corolla H2 conceptは給水素分の時間を要したものの、松井からモリゾウ、井口、佐々木、そして最後はふたたびモリゾウと交代し、まったくのノートラブルでしっかりとチェッカーまで走破。大幅なポテンシャルアップを感じさせ、最後は37号車MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIOとともにランデブーでチェッカー。今季最終戦を締めくくった。