東北・北海道・上越・北陸新幹線の8号車「新幹線オフィス車両」に

JR東日本とJR北海道は12日、従来型の通勤とは異なる新幹線による新たな都市間移動スタイルを見据え、JR東日本、JR北海道、JR西日本が連携し、ウェブ会議や通話が可能な「新幹線オフィス車両」を東北・北海道・上越・北陸新幹線の8号車で11月22日から運行すると発表した。


「新幹線オフィス車両」は、東北・北海道・上越・北陸新幹線(「こまち」「つばさ」「つるぎ」を除く)の全列車・全区間の8号車に設定される。実施時期は11月22日から。土休日および最繁忙期(ゴールデンウィーク期間の4月27日から5月6日まで、お盆期間の8月10～19日、年末年始期間の12月28日から1月6日まで)を除く平日のみ実施される。



乗車に必要な乗車券類(乗車券・新幹線特急券など)を持っていれば「新幹線オフィス車両」を利用でき、追加料金は必要ない。座席指定はないが、リモートワーク環境向上のため、A・C・E席の利用が推奨される。


一部の対象列車にて、12月1日から専任アテンダントによるリモートワーク支援ツールの無料貸出しを実施。試したツールは車内リーフレットのQRコードから購入でき、取扱いツールの随時更新も予定している。



ツール貸出しの対象となる列車は、東北新幹線の下り「はやぶさ7・21・25号」、上り「はやぶさ14・28・110号」。貸出し区間は列車によって異なる。12月時点での貸出しツールは、パナソニック システムソリューションズ ジャパン「WEAR SPACE」、エプソン販売「スマートグラス」、ドッツアンドラインズ「折り畳み式間仕切り」。同じ対象列車・区間において、KDDIのWi-Fiルーターの有料貸出し(200円)も実施される。



12月1日以降、「タッチでGo! 新幹線」(自由席利用)や「新幹線eチケット」(指定席利用)で対象区間の新幹線に乗車し、同一路線の「新幹線オフィス車両」を期間中に計7回以上利用した人の中から、抽選で700名に「JRE POINT」1万ポイントを還元するキャンペーンも実施。期間は2022年2月28日までとなっている。（木下健児）