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マルク・マルケス、最終戦バレンシアGPとヘレス公式テストも欠場。2022年の開発に大きな痛手/MotoGP

2021年11月09日 19:11  AUTOSPORT web

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マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)/2021MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP
11月9日、ロードレース世界選手権MotoGPに参戦しているレプソル・ホンダ・チームは、マルク・マルケスがMotoGP第17戦アルガルベGPに続き、第18戦バレンシアGPとその後に行われるヘレステストも欠場すると発表した。

 マルク・マルケスは、10月30日にオフロードバイクでトレーニングを行っていた際に転倒し、軽い脳震盪を起こした。

 数日間、自宅で安静にしていたが、体調不良が続いていたため、11月2日に医師によるメディカルチェックを受けた。その結果、予防措置として11月5~7日にポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで開催される第17戦アルガルベGPを欠場する決断を下し、ステファン・ブラドルが代役を務めた。

 この一週間、マルク・マルケスは自宅で休養しているが、いまだに気分が悪く、視力の問題に苦しんでいるという。

 そのため、最終戦以降については決定次第発表されるとされたが、11月12~14日にスペインのリカルド・トルモ・サーキットで開催される第18戦バレンシアGPと11月18日~19日にスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエト行われるヘレステストも参戦しないことが今回明かされた。

 診断の結果についてバルセロナ・クリニック病院の眼科医、サンチェス・ダルマウ医師は以下のように説明した。

「マルク・マルケスは、事故後の検査で複視が確認され、右上斜角筋を侵した右第4神経の麻痺が明らかになった。臨床的な経過を見ながら、定期的に更新される保守的な治療が選択されている。この第4右神経は、2011年にすでに負傷していた神経だ」

 Moto2クラスに参戦していた時期の2011年10月、第17戦マレーシアGPの転倒が原因でマルク・マルケスは視力に問題を抱え、残り2戦を欠場している。

 2021年シーズンのフィナーレのみならず、2022年に向けた最初のテストも欠場することになったマルク・マルケス。年内のテストはヘレステストのみとなり、以降は2022年2月5~6日のセパンテスト、そして2月11~13日にインドネシアテストが行われることとなるため、ホンダRC213Vの開発に大きな痛手を負う。