トップへ

ファミマ、CO2フリー水素を使用したFC小型トラックの走行実証実験を開始

2021年11月09日 13:01  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
ファミリーマートは11月8日、水素を燃料とした燃料電池小型トラック(以下、FC小型トラック)の走行実証を愛知県岡崎市を中心としたエリアで開始した。


今回の走行実証実験は、地球温暖化抑制やエネルギー多様化などに対応した持続可能な社会の実現に向けて行う。

FC小型トラックの燃料として、東邦ガスが供給する地産再エネを活用した都市ガス由来のCO2フリー水素を使用する。このフリー水素は、中部地域(豊田市内等)で創出された再生可能エネルギー由来のCO2削減価値を用いて、都市ガスから水素を製造する際に排出されるCO2全量をオフセット(埋め合わせ)したもの。地産再エネを活用した都市ガス由来のCO2フリー水素を使用したFC小型トラックの走行実証は、国内初の取り組みとなる。



実証実験は、愛知県岡崎市にあるファミリーマート岡崎定温センターを起点とした、岡崎市、豊田市、安城市内のファミリーマート約30店への、1日3便の店舗配送コースで行う。



使用するFC小型トラックは、トヨタ自動車といすゞ自動車が共同開発した車両(最大積載量3トン・2室式)。いすゞ自動車の「エルフ」をベースに、トヨタ自動車が開発した「2代目MIRAI」のFCユニット(FCスタック・水素タンクなど第2世代FCシステム)を搭載し、動力および冷蔵ユニットの電源を、燃料電池によって対応する。



この実証実験において、同社は最も高いレベルの配送品質が求められるコンビニエンスストアの定温配送での、FC小型トラックの実用性(燃費・航続距離・温度管理)と利便性(水素ステーションでの充填タイミング及び充填時間)に関する検証を行う。走行実証は、概ね1年間を予定している。(フォルサ)