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コーセー直営店で障がいのある作家による限定デザインのギフトボックス提供 デザインがリンクするアイテム提案も

2021年11月08日 13:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

コラボレーションした限定デザインのギフトボックス

Image by: FASHIONSNAP
コーセーが、障がいのある作家のアートデータを活用し、グッズ販売などを通じて福祉を起点に新たな文化を創出するヘラルボニーとのコラボレーションプロジェクトを開始した。コーセーのコンセプトストア「Maison KOSÉ表参道」と「Maison KOSÉ銀座」で、2200円以上の購入者にアート作品を取り入れたギフトボックスを数量限定で提供するほか、限定サービスや作品展示を行う。期間は11月8日から12月25日まで。

 ヘラルボニーは代表取締役社長の松田崇弥氏が双子の兄で代表取締役副社長の松田文登氏とともに2018年に設立。彼らの4つ上の兄が自閉症を持っていたことから、「知的障害のある人が『できない』ことを『できる』ようにするのではなく、『できない』という前提を認め合い、彼らの個性のために社会が順応する新たな視点をプレゼンテーションしていく」ために活動。作家との契約のもとアートデータを所有し、作品販売やファブリック展開、空間演出といった事業のほか福祉を軸とした新規サービスの企画立案、CSR、CSV、SDGsを軸とした企画のブランディングおよびプロデュースなどを手掛けている。
 コーセーは創業以来、「英知と感性を融合し、独自の美しい価値と文化を創造する」の企業理念を持ち、Maison KOSÉでは「Find Your Own Beauty」をコンセプトに、お客それぞれの美を発見を叶える場として営業している。これらの理念が、ヘラルボニーの活動と共鳴するとして、ミッションに「異彩を、放て。」を掲げた今回のコラボが実現した。
 コラボでは、高田祐氏、藤森理巌氏、小川真広氏、Juri氏の4人の作家による作品をデザインしたギフトボックスを数量限定で用意。店頭では、各ギフトボックスのデザインとリンクしたスキンケアやメイクアップアイテムのギフトセットを提案している。表参道店では高田氏の作品「迷路」を展示し、へラルボニーによる、マスクやエコバッグなども販売。銀座店ではネイルプリンターでアート作品のデザインネイルをプリントするサービスも提供する。コーセーのマーケティング戦略部グループマネージャーの杉﨑洋氏は「美容は機能性だけではなく、デザイン性も非常に重要な役割を持っている。ヘラルボニーの作家さんの個性溢れる作品で彩ったギフトボックスは、見た目から美容を楽しむ感性を刺激してくれると思う」とコメントした。

■Maison KOSÉ 表参道住所:東京都渋谷区神宮前 6-3-10 スタービル表参道 ■Maison KOSÉ 銀座住所:東京都中央区銀座 7-10-1