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名和晃平の彫刻作品がNFTに、石巻市のパブリックアート化を目指す

2021年11月07日 12:02  Fashionsnap.com

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グローバルマーケットプレイス事業を手掛けるTRiCERAが、彫刻家 名和晃平の作品「White Deer(Oshika)」の原盤3Dデータとコンセプトムービー、ドキュメントムービーを含むパッケージをNFTとして販売する。11月12日22時から19日22時まで、特設サイトで取り扱う。

 「White Deer(Oshika)」は、日本古来の神話で描かれる「神鹿」を現代の技術を用いて再解釈した彫刻作品。宮城県石巻市で開催された総合芸術祭「Reborn-Art Festival 2017」で発表され、鹿が多く生息する牡鹿半島の荻浜地区に設置されている。設置期間は石巻市との協議により2027年までとなっており、恒久設置を目指す取り組みとしてNFTを販売するという。売り上げはReborn-Art Festivalの実行委員会への寄付と、作品維持のための管理資金に充てられる。
 名和はNFTの販売について「今回の取り組みは新しい時代を迎えた私たちにとって、パブリックアートとは何か、社会彫刻が持つ意味とは何か、という問いかけでもあります。芸術祭やアートスペースがつくられる時、さまざまなプレッシャーと限られた予算のなかでアーティストは可能な限りの挑戦をします。その場その時にしか生まれ得ない奇跡の塊のような作品たちを、どのように維持管理し次世代に繋ぐのかと考えた時、NFTの持つ社会的な意義や役割が見えてきました」とコメントしている。

■TRiCERA:White Deer 特設サイト