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「蒼穹のファフナー」シリーズを締め括る最終章、喜安浩平「お会いしましょう、何度でも」

2021年11月06日 18:36  コミックナタリー

コミックナタリー

「蒼穹のファフナー THE BEYOND」舞台挨拶の様子。
OVA「蒼穹のファフナー THE BEYOND」劇場先行上映の舞台挨拶が、本日11月6日に東京・グランドシネマサンシャイン池袋にて行われ、皆城総士役の喜安浩平、日野美羽役の諸星すみれ、真壁一騎役の石井真、主題歌アーティスト・angelaが登壇した。

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「蒼穹のファフナー」シリーズは、少年少女たちが人型兵器“ファフナー”に乗りこみ“フェストゥム”と呼ばれる未知の存在と命を賭して戦う姿を描くSF作品。シリーズ15周年を迎えた2019年に完全新作「蒼穹のファフナー THE BEYOND」全12話の劇場先行上映がスタートし、11月5日からは物語のクライマックスとなる第10話から第12話までが上映されている。

本編上映後に行われたこの日の舞台挨拶は、全国29の劇場でもライブビューイングを実施。全国のファンが見守る中、改めて最終章を見届けた感想を尋ねられた登壇者たちは、全員が「言葉にならない」と口を揃える。同シリーズで主人公を務めた喜安は、ここまで付き合ってくれた“島民(ファフナーファン)”へ感謝を述べ、アフレコ時はまだ終わった実感がなかったが、完成した作品を観て初めてさまざまなことが自分の中で腑に落ちたと話す。また新世代のヒロイン・美羽を演じた諸星は、劇場に集まった観客と同じく、観ていて涙が止まらなかったと思いを語った。

続いてお気に入りのシーンを尋ねられると、諸星は緊迫した物語の中で訪れた日常風景を挙げ、総士から美羽に投げかけられた言葉が印象的で、大切に演じたと明かす。また石井は、作中でも特に後輩たちのシーンが好きだと語り、中でもとあるセリフについて、登壇者からも「最高でした!」と共感の声が寄せられた。さらにangelaからは、最終章のために再レコーディング・再ミックスした「Shangri-La ~THE BEYOND~」についての裏話も。シリーズを代表する人気曲を再録することに葛藤もあったと述べ、実際に歌った上で確信を得て制作を決めたという。レコーディングの際は、積み重ねたファフナーへの思いを込めつつ、17年前の自分の声を聞きながら歌うという貴重な経験ができたと話した。

KATSUは「実は今回、最初に出てくるProduction I.GのロゴのSEを作らせていただきました!『fly me to the sky』のイントロの音を使っていたり、声も入っているのですが、あれはatsukoさんなんです。この先、2回3回と見ていただくと思うので(笑)、そこも注目していただけたらなと思います!」とアピール。続くatsukoは「ファフナーは私たちを私たちにしてくれた、感謝してもしきれない作品だと思っています」と思いを述べる。

また石井は「17年間一緒に追いかけてくださった皆さん、または最近ファフナーに触れて今に至る皆さん。それぞれの考え、感じ方は違うと思うのですが、それぞれのファフナー像、皆さんが抱えていたファフナーの未来というのが、少しでもファフナーらしくご提示できていたのであればいいなと僕は思っています」とコメント。諸星は「美羽としても、私としても、役割をやり切ったなという気持ちでいっぱいです。(ファフナーが)いつまでも皆さんにとって、いつまでも宝物であったらいいな、そしていつかまたその宝物が繋がる日が来たらうれしいなと思っています」と続けた。

最後、喜安が「終わるのかもしれないけど、作品はずっと生きているし、僕や共演者のみんなやスタッフさんや、ここにいらっしゃる島民の皆さんがずっと生かし続けてくださることで、作品はまだまだ育っていくんじゃないかと思っています。だからまた、どんな約束もできませんが、いつかどこかで……それは彼方かもしれませんが、お会いしましょう、何度でも」と語り、舞台挨拶を締めくくった。

(c)XEBEC・FAFNER BEYOND PROJECT