11月に行われるMotoGP第17戦アルガルベGPと第18戦バレンシアGPで長島哲太はMoto2クラスに参戦する。チームはItaltrans Racing Teamで、第14戦サンマリノGPで怪我をしたロレンツォ・ダラ・ポルタの代役を務める。
長島は、全日本ロードレース選手権を経験した後、ロードレース世界選手権のMoto2クラスに参戦を開始させた。
その後は、CEV Moto2ヨーロッパ選手権へと戦いの舞台を移すが、再びロードレース世界選手権のMoto2クラスへ参戦。2020年はRed Bull KTM Ajoで戦い、開幕戦カタールGPでキャリア初優勝を飾り、第2戦スペインGPでも2位表彰台を獲得する活躍を見せた。
しかし、その後は成績が上がらなかったことで、継続参戦のオプションを行使できずKTMに契約解除されてしまい、シートを失うこととなった。
2021年は帰国して、日本国内でHRCの開発ライダーとしてMotoGP、SBK、鈴鹿8耐などのマシンを駆る傍ら若手育成に取り組んでいる。さらに、2022年からは全日本ロードST600クラスに自身のチーム『TN45 with MotoUP Racing Team』を発足させて参入する。
そんななか、第14戦サンマリノGPでの転倒で、ロレンツォ・ダラ・ポルタが以前から痛めていた左肩を強打し、手術が必要となる。その代役ライダーに長島が抜擢された。
第15戦アメリカズGPでは、7列目21番手グリッドからポイント圏内(1~15位)に一歩届かなかったが、16位フィニッシュと健闘した。
そして、第16戦エミリア・ロマーニャGPは参戦できなかったが、11月5~7日にアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われる第17戦アルガルベGP、11月12~14日にリカルド・トルモ・サーキットで開催される第18戦バレンシアGPの終盤2戦にも代役としてMoto2クラスに参戦することが決定した。