ウイリアムズは、来月アブダビで行われるF1のオフシーズンテストに参加できないことから、2022年のプレシーズンテストでは“少し遅れを取るだろう”と予想している。
ヤス・マリーナでの2021年シーズン最終戦アブダビGP終了後、ウイリアムズ以外のチームは同地に残り、翌週に2日間の若手ドライバーテストを行う。チームは若いドライバーを走行させることに加えて、F1に2022年から導入されるピレリの18インチタイヤをミュールカーに装着して再び試すことになる。
しかしながらウイリアムズは使用できるミュールカーがなく、また、既存のシャシーの1台をF1の18インチタイヤに合うように変更することを、資金上の理由で断っている。したがってウイリアムズは12月のテストには参加しない。
「残念ながら我々は何もしない」とウイリアムズの車両性能責任者を務めるデイブ・ロブソンは語った。
「我々は走行しない。ミュールカーがないので、そのせいでテストで走行できないのだ。私の理解では、ミュールカーを持っていなければテストを行う資格がない。だから我々は参加しない」
ロブソンは、ウイリアムズがライバルたちに比べて少ない知識で2022年に臨むことを認めたが、チームはウインターテスト中にすぐに知識不足を補って追いつくことができると考えている。
「ミュールカーが有益だったであろうことは分かっているが、残念ながらミュールカーを持つかどうかという時点でそうするリソースがなかった。その決定はだいぶ前に下されたが、そのことについてできることは何もない」
「最終的に我々は何を失うことになるだろうか? ウインターテストを始める際、おそらく少し後れを取るだろうと思う。だがマシンが順調に走れば、すぐに追いつくことができるだろうと期待している」
「テストに参加したいものだが、そうはならない。それでも結局のところ、レースが一旦始まれば我々がはるかに後れるということはないだろう」