トップへ

阪神電気鉄道、鉄道車両と地上間でミリ波無線を活用した伝送試験

2021年11月03日 18:01  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
阪神電気鉄道とアイテック阪急阪神は、駅ホームのさらなる安全性向上の実現をめざし、鉄道車両と地上間でミリ波無線を活用した伝送試験を実施すると発表した。


ミリ波は30~300GHz周波数帯の電波。高速・大容量の通信が可能であることから、駅ホームの安全確認やメンテナンス、車内でのセキュリティ強化など鉄道に関するさまざまな分野で活用が期待されている。



今回の試験では、免許不要な60GHz帯のミリ波無線機を車両内と駅ホームに取り付け、ホーム端に仮設したカメラからミリ波無線を通じて車両の乗務員室内に映像を取り込み、画質や伝送速度、曲線区間での伝送範囲を確認し、実用可能性を検証する。阪神線内の試運転列車を用い、11月上旬の実施を予定しているという。



試験後も段階的に検証を進め、既存システムとの連携や車両間での検証拡大などを検討する考え。「将来的には他の鉄道会社でも利用可能なシステムとすることで鉄道業界全体のさまざまな問題解決に貢献する」との展望を描いている。(佐々木康弘)