レッドブル・ジュニアチームのメンバー、リアム・ローソンが、2021年F1シーズン終了後のアブダビテストにアルファタウリ・ホンダから参加し、F1公式テストデビューを果たす予定であることが分かった。
ニュージーランド出身19歳のローソンは、2021年にはDTMとFIA-F2に参戦。DTMでは最終戦にポイントリーダーとして臨むも、レース中にライバルに接触されてタイトルを逃した。F2にはハイテックから参戦、現在ランキング8位に位置している。
アルファタウリは、SNSでローソンがシート合わせを行う画像を公開、「初めてのF1シート合わせのことはいつまでも忘れないことでしょう。リアム・ローソンは、アブダビでの私たちとのヤングドライバーテストに向けて、リラックスして準備に取り組んでいます」というコメントを添えた。
ローソン自身は「人生最良の日の前日譚」という言葉とともに、シート合わせの写真を公開している。
アルファタウリはすでに2022年のドライバーラインナップを確定、現レースドライバーのピエール・ガスリーと角田裕毅の残留を発表済みだ。
今年のシーズン終了後のテストは、2022年用の新しい18インチタイヤをテストする機会であるとともに、各チームがF1経験が2戦以下のドライバーを走らせ、若手ドライバーにF1マシンで走る経験を提供する場にもなる。ローソンと同じレッドブルジュニアでF2でのチームメイト、ユーリ・ビップスは、レッドブル・レーシングからテストに参加するのではないかと考えられている。ビップスは2020年のアブダビテストでレッドブル・ホンダで走り、F1テストデビューを飾った。
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、ローソンを非常に高く評価している。
「リアムは地に足がついた人間だ。極めて勤勉で誠実であり、ミスをしたときにはすぐさまそれを認める」と今年の夏、マルコは語っている。
「エンジニアとの作業もうまくこなしている。自分の弱点を見つけると、改善に取り組み、二度とその弱点を見せない」
「分析も非常に優れており、(プレッシャーにも)うまく対処できる。さらに極めて野心的だ」