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アレック・ボールドウィン、取材班のカメラの前で誤射事件に初言及

2021年10月31日 13:11  Techinsight Japan

Techinsight Japan

撮影現場での誤射で死傷者を出してしまったアレック・ボールドウィン
現地時間21日に映画の撮影現場で小道具の銃を誤射した俳優アレック・ボールドウィンが、このほどパパラッチの前に姿を現した。事件当日に自身のSNSに心境を綴るのみに留まっていたアレックが、カメラの前で事件について口を開いたのは今回が初めてのこと。およそ3分半にわたるインタビューでは執拗なパパラッチにも冷静に対応し、事件に対する見解を自らの言葉で語った。

米時間21日、西部劇映画『Rust』の撮影現場だったニューメキシコ州サンタフェ市近郊の牧場で、主演とプロデュースを務めるアレック・ボールドウィンが小道具の銃を誤射し、撮影監督のハリーナ・ハッチンスさんが死亡、同作の監督を務めるジョエル・ソウザさんが負傷するという痛ましい事件が起こった。

助監督から「コールド・ガン(cold gun)」(弾丸の入っていない、安全な銃)だと手渡された小道具をアレックが発砲したところ、実際は実弾が装填されたものだったという現場のずさんな安全管理が露見したこの事件は現在も捜査中で、アレックを含む同作のプロデューサーらが地元当局の捜査にすすんで協力しているそうだ。

そんな渦中のアレックは事件以来、パパラッチ集団に執拗に追いかけ回される日々を過ごしている。現地時間30日には、バーモント州マンチェスターの路上で自ら車を降り取材班に接触したアレック、「子供達が車の中で泣いている」「追跡をやめてもらえないか」と懇願すると同時に、取材班の質問に対し可能な範囲で回答した。

「彼女は僕の友人だった。」

自身の誤射で死亡したハリーナ・ハッチンスさんについてそう繰り返し語ったアレックは、

「撮影を開始するためにサンタフェに到着した日、僕は監督のジョエルと一緒にハリーナとディナーに行ったんだ。」

「僕らは現場をともにする仲間で、撮影は極めて順調に進んでいた。この忌まわしい事件はそんな中で起こった。」

と述べたほか、事件後は遺族と頻繁に連絡を取り合っていること、現在は保安官事務所による捜査結果の詳細を待ちわびている最中であることなどを明かした。

アレックは事件の起きた21日に自身のSNSを通じて

「私のショックと悲しみは、到底言葉にできるものではありません。」

と声明を発表していたが、こうしてカメラに向かって自らの言葉で事件を語ったのは今回が初めてのこと。アレックは

「映画セットでは時々、偶発的な事故ってものが発生することがあるけれど、今回のような事故とは比べものにならない。」

「今回の事故は一兆回に一度の出来事だよ。一兆分の1の確率だね。」

と繰り返し話すと同時に、撮影現場における銃器の使用制限に関する継続的な取り組みへの意欲をのぞかせた。

ちなみにこの日の取材には、アレックの妻ヒラリアさんも飛び入り参加。夫がうっかり口を滑らせてしまうことのないよう、取材班とアレックの間に立ちはだかったり、取材班に自身のスマートフォンを向けて録画を試みるなど終始アレックを守ろうと取材班を異様なまでに警戒する姿が実に印象的であった。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)