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「ヨシオクボ」デザイナーによる“お受験スーツ” 新フォーマルウェアブランド「ライナー」がデビュー

2021年10月29日 16:52  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「ザ ライナー」のV Neck Jacket

Image by: THE LINER
ザ カーター(THE CATER)が、自社初のオリジナルブランド「ザ ライナー(THE LINER)」をスタートした。同社の代表であり、「ヨシオクボ(yoshiokubo)」「ミュラーオブヨシオクボ(muller of yoshiokubo)」のデザイナーである久保嘉男がデザインを手掛け、女性向けにセレモニーやビジネスシーンで着用できる「スーパーフォーマルウェア(Super Formal Wear)」を提案する。公式オンラインストアで販売を開始したほか、百貨店やセレクトショップへの卸売りも計画中だ。


 商品第1弾は、ジャケット3型、ワンピース4型の全7型。久保デザイナーの妻で、「ミュラーオブヨシオクボ」のディレクターを務める内田志乃婦が愛娘の幼稚園受験のためのいいスーツが見つからなかったことから、自分たちで製作することになったのがきっかけ。ブランド名は、ラインの美しさを追求する意味を込めている。動きやすさとデザイン性を兼ね備えたパターンにこだわり、着崩しを起こさないようあえてポケットは付けていない設計。ボタンは隠しボタンにすることでクリーンな印象を持たせた。

 ジャケットは、襟の取り外しが可能な2wayのAttached Collar Jacket (4万2900円)、穏やかなカーブの襟が特徴のV Neck Jacket (4万2900円)、ノーカラーでもシャープなV開きでもないCrew-V Neck Jacket (3万9600円)。ワンピースはボックスプリーツで足長効果を演出するBox tuck Dress(3万5200円)、体型をカバーするシルエットのLine Dress(3万1900円)、胸元のレイヤード風のスリットとゆるやかなフレアスカートが特徴的なSlightly Flare Dress (3万5200円)、IラインシルエットのI-Line Dress(3万5200円)をラインアップ。濃紺と黒の2色展開で、お受験スーツだけの用途に留まらず、入学式や卒業式、フォーマルやビジネスシーンにも着用できる。

 久保は「ファッション業界のモノ作りをサポートしたいと10年前からザ カーターを運営してきたが、今年からオリジナルブランドを立ち上げたいと計画した。市場になかったアイテムを提案できるよう、今後も同社から新ブランドを発表していく。フォーマルウェアに興味を持っており、新しい切り口でデザインしたい。将来的には皇室デザイナーを目指す」と語る。
大杉真心 (Mami Osugi) ファッション リポーター 文化女子大学(現文化学園大学)とニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)でファッションデザインを学び、ファッションブランドやセレクトショップで販売職を経験。「WWD JAPAN」で記者として、海外コレクション、デザイナーズブランド、バッグ&シューズの取材を担当する。2019年にフェムテック分野を開拓し、ブランドや起業家取材を行う。21年8月に独立し、ファッションとフェムテックを軸に執筆、編集、企画に携わる。

■THE LINER:公式オンラインストア