10月24日、2021年MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP MotoGPクラスの決勝がイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は15位に終わった。
今大会は金曜日、土曜日ともに雨の多い不安定な天候に見舞われ、各選手ともウエットコンディションの対応に苦しんだ。日曜日の決勝レースは一転、青空が広がって気温は18度、路面温度は23度というコンディションで実施。予選17番手に終わった中上はウォームアップ走行で今季5回目のトップタイム1分32秒879をマークし、レースでの追い上げを期していた。
レースのスタート後、オープニングラップで15番手に浮上した中上は、ヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)、イケル・レクオーナ(テック3KTMファクトリー・レーシング)、チームメイトのアレックス・マルケスらと11番手を争う集団を形成する。しかし、リヤのフィーリングに苦しんでいたことも影響して9周目の15コーナーで転倒。再スタートを切ったものの、最後尾まで順位を落としてしまった。
転倒前には1分32秒台の好タイムをマークしていた中上だが、転倒後は1分34秒台までペースが落ちる苦しい走りに。それでも最後は15位まで順位を挽回してのフィニッシュとなり、貴重な1ポイントを獲得した。
2021シーズンのMotoGPも2戦を残すのみ。次戦は11月3日~7日にポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベにて第17戦アルガルベGPが開催される。
■LCRホンダ・イデミツ
■中上貴晶(決勝:15位)
「残念ながらレース前にリヤのフィーリングに少し問題があり、難しいレースになると思いました。スタートはよかったのですが、先ほど話したようにリヤのフィーリングが悪く、何が起きたのかわかりませんでした。これから原因を調べますが、原因がわかることを願っています」
「今日は転倒の後、レースに復帰して1ポイント獲得できました。あまり良い日ではありませんでしたが、次のレースを楽しみたいと思います。そしてプッシュし続けたいと思います」