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武笠綾子の新ブランド「シングス ザット マター」 スタイレム瀧定大阪からデビュー

2021年10月20日 11:32  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

「シングス ザット マター」

Image by: THINGS THAT MATTER
繊維専門商社のスタイレム瀧定大阪が、新たなD2Cのウィメンズブランド「シングス ザット マター(THINGS THAT MATTER)」をスタートする。クリエイティブ・ディレクターには武笠綾子を起用。繊維商社ならではの背景をもとに既存のシーズンにとらわれないファッションとライフスタイルを提案する。公式オンラインストアで10月27日に予約販売を開始するほか、22、23日には東京・目黒区のGARAGE、27~29日には東京・渋谷のミヤシタパーク内「イコーランド(EQUALAND SHIBUYA)」で商品を試着できる受注会を行う。

 ブランドコンセプトは「その先の感覚を纏う」。「自分の内面に目を向けて、自分を愛するきっかけになってほしい」という武笠の思いをこめて、ファッションを映像や音楽、香り、文章とともに表現していく。ウェアはシーズンレスで、完全受注生産にすることで、必要量のみ生産するビジネスモデルにしており、一部のアイテムはスタイレム瀧定大阪で使用されていなかった生地在庫を活用する。また今後は日本の伝統的な職人技を取り入れた商品開発も検討しているという。

 商品は武笠のインスピレーション源となった 「センス(SENSE)」ごとに発信していく。第1弾の「センス01」は生と死を繰り返す花の色彩や形から着想を得た「POSITIVE END」、「センス02」は現実と潜在意識の狭間の混沌とした世界や夢をイメージした「DREAM I WAS DREAMING」、「センス03」は肉体を循環する生命エネルギーからヒントを得て、春画のグラフィックをあしらった「EROTIC ENERGY」、「センス04」は武笠が見た空の色からデザインした「18:58の空」。デザインは、1枚で主役になるワンピースをはじめ、写真や音から想像した色でデザインしたトップスなど、武笠の得意とするアプローチが魅力だ。また日本発のCBDブランド「シービーデイズ(CBDAYS)」とコラボレーションし、オリジナルの巾着を付けて販売を行う。

 中心価格は1万8000~3万円で、同社が原料調達から縫製まで一貫して管理を担うことで価格を抑えている。商品購入者に向けたミニギフトも特徴的で、商品デリバリーは受注生産で3週間後になることから、一足先にオリジナルケースに入れた「感覚のかけら」を届ける。「センス02」では着想源になったドライフラワーを、「センス04」ではオリジナルカセットテープをギフトとして用意。その後もその着想源に合わせたが品をミニギフトとして届ける予定だ。発送は商品注文から約10日後を予定する。

 武笠は、2016年にウィメンズブランドの「ステア(STAIR)」を立ち上げ、17年に新人デザイナーファッション大賞に入賞。18年には東京ファッションウィークでランウエイショーデビューを果たした。21年春夏でブランドを休止し、個人デザイン事務所のSTUDIO MUKASAを設立。21年にスタイレム瀧定大阪の「シングス ザット マター」のクリエイティブ・ディレクターとして、ブランドを立ち上げた。22年には自社から新ブランドを発表予定だ。
大杉真心 (Mami Osugi) ファッション リポーター 文化女子大学(現文化学園大学)とニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)でファッションデザインを学び、ファッションブランドやセレクトショップで販売職を経験。「WWD JAPAN」で記者として、海外コレクション、デザイナーズブランド、バッグ&シューズの取材を担当する。2019年にフェムテック分野を開拓し、ブランドや起業家取材を行う。21年8月に独立し、ファッションとフェムテックを軸に執筆、編集、企画に携わる。

■PREVIEW EVENT期間:2021年10月22日(金)、23日(土)営業時間:22日12:00~18:00/23日12:00~17:00場所:GARAGE住所:東京都目黒区大橋1-6-4 ■DEBUT EVENT期間:2021年10月27日(水)、28日(木)、29日(金)営業時間:11:00~21:00場所:EQUALAND SHIBUYA住所:東京都渋谷区神宮前6丁目20-10 RAYARD MIYASHITA PARK South 3階