メルセデスF1チームが、長年のタイトルスポンサーである、マレーシアの国営石油・ガス会社ペトロナスとのパートナーシップを終了し、代わりにサウジアラビアの国有石油会社アラムコと契約を結ぶのではないかとの報道がなされている。
2010年にメルセデスがF1ワークス活動を行うにあたり、ペトロナスがタイトルスポンサーに就任、それ以来両者の契約は継続している。
10月17日、F1ジャーナリスト、ディーター・レンケンは「非常に堅実な情報源から、メルセデスF1チームがペトロナスからアラムコにスイッチすると聞いた」とツイート、『RacingNews365.com』を通して、これについての記事を公開した。
この記事には、「メルセデスは、長期間にわたりスポンサーおよびサプライヤーを務めたペトロナスとの関係を終え、2022年に新たな契約を結ぶことになった。『RacingNews365.com』は、メルセデスがサウジアラビアの石油会社アラムコと契約する予定であることを知った」と書かれている。
サウジアラムコはすでにF1に関与しており、2020年3月、F1と長期契約を結び、グローバルパートナーを務めていることで知られる。メルセデスとアラムコが契約するのではないかという話は、メルセデスの株主イネオスがアラムコへの投資を行っていることから浮上したものとみられる。
メルセデスF1チームの3分の1の株式を持つ化学会社イネオスは、2019年にサウジアラムコおよびフランスのトタル社と契約し、サウジアラビアに工場を建設、同国に多額の投資を行っている。
しかし、今回の報道について『GPFans』がコメントを求めたところ、メルセデスのスポークスパーソンは、ペトロナスとの関係は今後も続くと発言した。
「ペトロナスとメルセデスはパートナーとして、2010年以来、長期的な協力関係を結んでおり、この関係は両者にとって有益なものとなっています」とスポークスパーソンは述べた。
「昨年、さらに複数年のサイクルでパートナーシップを延長しました。トップレベルのパフォーマンスを発揮するために、引き続き協力し合えることを誇りに思います」