2021年10月18日 10:41 弁護士ドットコム
元「バイトAKB」として活動していたラーメン店主の梅澤愛優香さんが、フードジャーナリスト・はんつ遠藤さんに対して、セクハラや中傷などを受けたとして、精神的苦痛への慰謝料など330万円の損害賠償をもとめて提訴する。
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梅澤さんは弁護士ドットコムニュースの取材に、「私に対しておこなった行為に関する謝罪が一言もなかったことが提訴する決断となりました」と答えて、10月19日、横浜地裁に訴訟を起こすことを明らかにした。
訴状などによると、はんつさんは、梅澤さんが経営する「麺匠八雲」(東京都葛飾区)の内装工事をめぐって、2020年4月13日、自身のフェイスブックに友達限定で、「バイトAKB! これはヤバいーーー 地元の葛飾で超モメてたラーメン店。。ここヤバい会社だけど地元の某業者にお金払わなくて」「さすがに仕事では絡めないラーメン店」などと投稿した。
しかし、梅澤さんは、内装業者への支払いは、2019年6月には済んでいたとして、はんつさんの投稿を「虚偽」の内容であり、名誉毀損にあたるとする。また、限定公開の投稿だとしても、友達の数が3000人以上いるため、多くの人が投稿を見ることが可能な状態であったとする。
また、2019年3月5日、会食した際に、断ったにもかかわらず、はんつさんから無許可で体の写真を撮影されたことが肖像権の侵害であり、セクハラにあたるとしている。
梅澤さんは、9月24日、ツイッターで「ラーメン評論家の入店お断りします」と宣言。さらに、はんつさんの名前を出さないものの、「ラーメン評論家H」からのセクハラ被害や、出禁の理由について、各メディアからの取材に答えていた。
そうした報道をうけ、はんつさんは9月28日、「それ、僕です!」とブログ記事で名乗り出て、弁明をおこなった。
ブログ記事では、フェイスブックへの投稿自体は認めたが、内装業者とのトラブルの経緯については「僕の方が正しいとは思ってます」とした。
また、撮影したことについても「写真は削除した」と認めたが、「泥酔してるので覚えてない」「写真撮った件すら覚えてない」などと釈明した。
独特な文体が「おじさん構文」と話題になったブログ記事では、最後まで梅澤さんへの謝罪はなかった。
編集部は、はんつ遠藤さんに提訴についてコメントを求めている。返答があれば追記する。
なお、梅澤さんは、ラーメンオタクの男性から「反社」などと指摘されたことで、業者から 取引を打ち切られたとして、損害賠償をもとめ、9月にも男性を提訴した。