アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは、自分の目標は将来レッドブル・レーシングに復帰することであることに変わりはないと改めて語った。ガスリーは2022年、アルファタウリへの残留が決まり、レッドブルへの昇格はかなわなかったが、落胆がモチベーションに影響するようなことはないと言う。
ガスリーは2019年にトロロッソ(現アルファタウリ)から姉妹チームのレッドブルに昇格されたが、首脳陣が満足するパフォーマンスを発揮できず、シーズン半ばでトロロッソに戻された。しかしそれ以来、ガスリーの調子は上向き、2019年ブラジルGPでは2位表彰台、2020年イタリアGPでは初優勝を挙げ、今年もアゼルバイジャンで3位表彰台を獲得と、しばしば期待を超える働きをしている。
しかしそれでもレッドブルは、8月、2022年のマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてセルジオ・ペレスとの契約を延長することを発表、ガスリーは2度目のチャンスを得ることができなかった。
第16戦トルコGPの週末、これについて聞かれたガスリーは、落胆を示しながらも、レッドブルで再び走るという野望を諦めていないと語った。
「物事を整理すると、セルジオには何も関係ないことだ」とガスリーは、自分がペレスに悪感情を持っていないことを強調した。
「これは僕自身の問題だ。レッドブルとの個人的な契約においての僕らの関係の問題だ」
「僕はトロロッソでかなり高いレベルのパフォーマンスを発揮していると思う。2018年にチャンスを与えてもらった時より、いい仕事をしている。経験を積み、パフォーマンスレベルが上がった」
「今年を基準にすれば、もっと良いチャンスが与えられる資格があったと思うが、こういう決定が下された。それでもモチベーションを失うことはない」
「セルジオのポジションにいたことがあるわけだし、言うまでもなく、キャリアの観点から言えば、僕の目標はレッドブルで走ることだ。それは驚くようなことではないだろう」
「優勝や表彰台をかけて戦えるマシンに乗りたい。これからもずっとそれが目標だ。そのために、毎朝、自分を向上させるための努力をし、優勝する力のある優れたドライバーになろうとしているんだ」
「彼らは決断を下した。彼らが今シーズン、成功を収めていることを、僕もうれしく思っている。これからも努力を続け、将来チャンスをつかみたい。それが僕が望んでいることだ。僕は世界タイトルをかけて戦いたいんだ」